(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

(グレーの背景色)は、「渋沢関係略年譜」を参考のために表示しています。この社史に掲載されている年表項目ではありません。

月日 事項 年表種別
大正2年(1913) - 【渋沢栄一】伯剌西爾拓植株式会社創立準備委員。日本結核予防協会創立・副会頭(後に会頭)。中国興業株式会社(後の中日実業)創立、相談役。日本実業協会創立・会長。帝国飛行協会成立、評議員。〔73歳〕 渋沢関係略年譜
1月17日 憲政擁護全国新聞記者連合大会開かる。 内外事情
2月10日 民衆、議会におしよせ政府系新聞社・交番を襲撃、ついで大阪・神戸等でも騒動。 内外事情
2月11日 第3次桂内閣総辞職。 内外事情
2月20日 神田の大火(焼失戸数約2000)、東京堂・冨山房・有斐閣・同文館その他の出版業者が罹災、大火後の区画整理と電車の敷設により神田書店街の地図変わり、その中心は九段寄りから駿河台寄りに移動。 出版界
2月20日 海軍大将山本権兵衛、政友会の支持をえて組閣、内相原敬。 内外事情
3月28日 所沢付近で陸軍機墜落し、木村・徳田両中尉わが国最初の犠牲者となる。 内外事情
5月3日 経済雑誌ダイヤモンド社創業(石山賢吉)、5月10日、《ダイヤモンド》創刊。 出版界
5月3日 アメリカ・カリフォルニア州議会、外人土地所有禁止法案を可決し、日本人を排斥。 内外事情
6月13日 山本内閣、行政・税制整理を発表。陸海軍大臣・次官の任用資格を予備役に拡大。 内外事情
7月12日 中国江西都督李烈鈞、独立を宣言(中国第2革命)、挙兵失敗し、8月、孫文・黄興、日本に亡命。 内外事情
7月19日 岩波茂雄(32歳)書店開業のため神田女学校・東京女子体操音楽学校の教職を退く。即日古本市場にゆく。22日、大久保百人町の住居を引き払い、神田南神保町16番地の店舗として借り受けた家に移る。 岩波書店
7月26日 東京印刷同業組合、印刷料金20%の値上げを決定。 出版界
7月 ゾラ《女優ナナ》(本間久訳、東亜堂刊)発禁。 出版界
7月 大杉栄・荒畑寒村らサンジカリズム研究会結成。 内外事情
8月1日 文官任用令を改正、自由任用・特別任用の範囲を拡大。 内外事情
8月5日 創業開店―岩波書店と命名。主として古本を販売し、同時に新刊図書・雑誌をも扱う。〈岩波書店〉という看板の字は、夏目漱石の書であった。当時、古本はもちろん新刊も客に値切られれば割引く習慣であったが、岩波書店は当初からいっさい正札販売とした。これは非常に抵抗の多いことであったが、ついにやり通したため、古本と新刊とを問わず、一般に書籍販売に定価販売の良習慣を作るに至った。店員4人、その他教職時代の生徒知人等が手伝った。素人の商売であったから、夜おそくまで働くことがしばしばであった。//開店挨拶状には“人の子を賊ふことをおそれて一市民の生活を始める”旨を告げ、また、“従来買主として受けし苦き経験に鑑みあくまで誠実真摯なる態度”を以て努力すると書いて、それに日ごろ愛誦した七つの格言をつけた。―桃李云はざるも下自蹊をなす/低く暮し高く想ふ/天上辰星の輝くあり我衷に道念の幡るあり/此地尚美し人たる事亦一の喜なり/正しき者に患難多し/正しかる事は永久に正しからざるべからず/正義は最後の勝利者なり。 岩波書店
9月1日 南京に日本国旗侮辱・日本人殺害事件おこる。 内外事情
9月5日 軟弱外交攻撃の壮士が外務省政務局長阿部守太郎を殺害。 内外事情
10月10日 袁世凱、中華民国第1期大総統に就任。 内外事情
10月25日 石原修〈衛生学上より視たる女工の現状〉を発表、女工結核に警告。 内外事情
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