王子製紙(株)苫小牧工場『王子製紙苫小牧工場創業100年のあゆみ : スエズ以東にかかる大工場なく、日本製紙界に一大改革を起こす』(2010.09)

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目次項目 ページ
I 洋紙の国内自給を目指してここから歴史は始まった p13
1873 p13
苫小牧工場創業前夜「文明ノ盛世ニ遭逢シテ志ヲ興シ、大ニ西洋抄紙ノ術ヲ利用シテ此ノ国益ヲ謀ル」 p13
□東京・下王子村に製紙工場建設 p13
□危機打開に鈴木梅四郎を登用 p13
1904 p14
理想の地を求めて「千歳川第一ノ瀧場ニ至リ、轟々タル水沫飛散ノ有様甚ダ猛然タリ」 p14
□鈴木梅四郎一行の北海道踏査 p14
□ナッソウの滝との出合い p14
1905 p16
漁業の寒村に工場建設の大計画「然ルニ天ノ時ヲ得タリト言ワンカ、村民斉シク欣喜雀躍シテ歓迎ス」 p16
□建設計画浮上「今度はバケタな」 p16
□工場進出前の苫小牧村 p16
□千歳村との誘致合戦 p16
《写真 ペルトン水車》 p20
1907 p22
千歳川水力発電所の建設「支笏湖下流ナスソウ附近ノ右岸ニ於イテ、水力壱万余馬力ヲ得ルモノトス」 p22
□渓谷の底に近代的発電所 p22
□支笏湖の石で砂利造り p22
□樽前山大噴火の予言と決死隊 p22
【苫小牧工場関連の水力発電所】 p26
《写真 煉瓦(れんが)》 p28
原野に現れた近代工場「スエズ以東にかかる大工場なく、日本製紙界に一大改革を起こす」 p30
□苫小牧工場の建設 p30
□建設用砂利確保の苦労 p30
□巨大抄紙機の稼働とワズウォース p30
□創業期の製品 p30
□創業期の苫小牧 p30
【王子消防組】 p36
《写真 王暗(おうあん)》 p38
II 東洋一の近代工場は成り、洋紙の国内自給が達成された p41
1910 p41
新聞用紙専抄工場への整備「製紙技術で何が一番大切で且つ急所かね」「それは良い原質を造ることです」 p41
□藤原銀次郎の改革 p41
□設備拡充と国内自給の達成 p41
【赤れんが事務所】 p44
1915 p46
王子創業が招いた町の発展「王子ができて変わったのは、人間の楽しみというものがついてきたことです」 p46
□大正時代の苫小牧 p46
□王子の余剰電力でカーバイド工場 p46
□こいのぼり大火と苫小牧工場 p46
【王子娯楽場】 p48
【山線・浜線】 p50
《写真 大型クレーンのケーブル》 p52
III 不況と戦雲の中、工場の近代化は進められた p55
1927 p55
日産100万ポンド達成へ「昔ヨイトマケ木積みの音頭、今じゃクレーンでひと掴み」 p55
□苦難の時代の始まり p55
□工場独力で抄紙機を建設 p55
□空襲、艦砲射撃で被害 p55
□大型クレーンとよいとまけ p55
□復元された迎賓館王子倶楽部 p55
【昭和初期の製造工程】 p60
【王子製紙と「樺太」】 p62
《写真 オドナー計算機》 p64
IV 戦禍を乗り越え、人びとは新たな歴史を築いた p67
1945 p67
生活と生産基盤の再建「例え工場の一つや二つ潰すことになっても、これらの人びとを救わねばならぬ」 p67
□復員、引揚げ者の受け入れ p67
□従業員の生活再建 p67
□苫小牧工場直営の「旭牧場」 p67
□社宅の整備 p67
□石炭不足で電気ボイラー設置 p67
1949 p70
3社分割~苫小牧製紙の発足「王子建業の精神はこれら3社によって永く受け継がるることと信ず」 p70
□解体指示、1工場で1社に p70
□生産設備の改修・生産力の拡充 p70
□朝鮮戦争特需での活況と増産体制 p70
【資源と山林】 p74
《写真 給水塔を模した提案箱》 p76
1951 p78
王子製紙工業の発足と近代化「設備を整え生産を高め、伝統ある社名『王子製紙』を復活せんと」 p78
□常識破る超大型抄紙機の導入 p78
□水力発電設備と用水 p78
□SCPの製造 p78
□11号抄紙機の稼働 p78
□労働争議 p78
市制施行そして港づくりへ「三万市民諸兄よ、この意義ある市制施行式に当たり感激を新たに」 p82
□復興する苫小牧 p82
【戦後の福利厚生】 p84
【戦後の文化・体育】 p86
【氷都の始まり】 p88
《写真 抄紙機の修理用具》 p92
V 旧来の設備を一新し、舞台は世界へと広がった p95
1963 p95
世界一の新聞用紙専抄工場へ「東京五輪による新聞用紙需要に対応し一年間での新マシン完成を目指す」 p95
□新1号抄紙機 p95
□RGPの製造開始とCGPの増産 p95
□動力の確保 p95
□新2号抄紙機 p95
□原質設備の増強 p95
□新3号抄紙機で世界一の新聞用紙専抄工場へ p95
□新4号抄紙機で抄紙機15台体制に p95
1970 p98
資源確保と公害対策「省資源・省エネルギー、そして公害対策は昭和40年代、大きな課題となった」 p98
□海外チップの輸入 p98
□ニュージーランドパルプの使用とパンパック p98
□省資源・省エネへDIPの製造 p98
□公害の社会問題化と管理体制の確立 p98
□用水の確保 p98
【苫小牧工場と港】 p102
《写真 連続蒸煮装置の銘板》 p104
VI 紙のあらゆる可能性を追求し、総合製紙企業の王道を p107
1980 p107
世界最高レベル、新5号抄紙機の完成「出版会のビジュアル化、多色化、そして新聞用紙の軽量化はめざましく」 p107
□既存マシンの破棄と改造 p107
□新鋭・新5号抄紙機の完成 p107
1984 p108
SPからKPへの転換、PGWの生産も開始「当工場は常に若返りを図ってきた。今年は76年目ではなく新生第1年目である」 p108
□KPへの転換 p108
□環境問題への配慮 p108
□道産小径丸太を使ったPGW p108
1986 p110
既存抄紙機の大改造と海外での工場建設「新聞用紙供給者としての地位が、さらに不動のものとなる」 p110
□新9号抄紙機の改造、更新 p110
□11号抄紙機の全面改造 p110
□HSPPの設立と苫小牧工場による操業指導 p110
《写真 新聞輪転機鉛版》 p112
軽く、薄く、そして美しく「新聞用紙の軽量化・カラー化と高品質印刷に対応する微塗工紙の開発」 p114
□軽量紙の需要 p114
□抄速・品質とツインワイヤー p114
□強度特性の向上とTMPの製造 p114
□オフセット印刷への対応 p114
□カラー印刷への品質対策 p114
□極薄微塗工紙の開発と生産 p114
《写真 王子製紙旧マークのふくさ》 p118
VII 環境・文化への貢献を目指し、新たな歴史づくりが始まった p121
1997 p121
新6号抄紙機建設と新事務所の竣工「あらゆる技術を駆使して世界に冠たる設備をつくろう」 p121
□最新鋭新6号抄紙機の建設 p121
【抄紙機】 p122
1998 p124
循環型産業に向けたDIPの増強「古紙配合率を70~80%まで高めたいと考えています」 p124
□増加する脱墨パルプ(DIP)の生産 p124
□古紙配合率は65%に p124
2004 p126
環境にやさしい代替燃料RPF「省エネ型設備の導入や新技術開発で、省エネ運動をさらに推進させよう」 p126
□RPF専用ボイラーの建設 p126
□苫小牧(勇払)産原油 p126
【1963年以降の抄紙機、パルプ、動力設備等変遷】 p128
【近代化産業遺産の認定】 p130
紙づくりは森づくりから「木を使うものには、木を植える義務があるのです」 p132
□育まれた愛林思想 p132
未来へ続く森のリサイクル「先人の残した水力発電所と社有林は環境の時代の大きな力となるでしょう」 p135
□環境憲章の制定 p135
□「地球環境の時代」を生きる p135
■苫小牧工場歴代工場長/従業員数推移・生産高推移 巻末
■苫小牧工場概略年表 巻末
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