鐘淵化学工業(株)『化学を超えて : カネカ40年の技術水脈』(1990.10)

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目次項目 ページ
刊行に寄せて 社長 舘糾 NP
カネカ40年の技術水脈 p1
第I部 洋々と―未来を拓く p5
1 第2世代高分子の先駆に 「MSポリマー」「ゼムラック」 p6
(I) 反応性ポリマーの世界を探って―「MSポリマー」 p6
●分子設計によって誕生 p6
●合成ゴム分野への執念 p6
●新しい分子構造―高分子量ポリプロピレンオキサイドと末端シリル官能基 p7
●市場の壁―配合問題 p8
●暗雲から光―競合品にウィークポイント p10
●JISの制定求める要請も p11
●建築用市場を広くカバー p12
●海外展開にハズミ p12
●「サイリル」の企業化でさらに発展 p14
(II) 次世代塗料の期待を担う―「ゼムラック」 p15
●デュポン社と共同研究開始 p15
●反応性ポリマーの特徴を生かして p15
●エナメル化技術がヤマに p16
[KEY NOTE] p9
●分子鎖延長反応 p9
●残留タック p13
[メモリー] p7
●MSポリマー p7
●テレキリック型液状ゴム p8
●建築用シーリング材 p12
●サイリル p14
●ゼムラック p17
[反射鏡] p14
●故郷の学舎 p14
2 高機能樹脂で世界の“巨人”に挑戦 超耐熱フィルム「アピカル」 p18
(I) デュポンの牙城を崩した開発―超耐熱ポリイミド樹脂フィルム「アピカル」 p18
●「カプトン」と同一のものを p18
●世界への雄飛体制つくる p18
●FPCの研究から生まれる p19
●探索―ポリイミドの合成とフィルムの形成 p19
●カギはフィルムの作成方法、条件 p21
●暗礁―工業化段階で開発の継続問う声 p21
●本格生産後も続いた苦闘 p22
●品質改善プロジェクトの成果で進んだ量産 p24
●遂に「カプトン」を超える―アピカルNPI p24
(II) 光ディスクはじめ光学分野で―耐熱ポリアリレート樹脂フィルム「エルメック」 p26
●アピカルに続く耐熱フィルム p26
●シーズ主導型の研究から生まれた新ポリマー p26
●第3のフィルム事業としての発展に期待 p26
[KEY NOTE] p21
●「同じもの」づくりの道標 p21
●接着強度向上に役立った分析の力 p23
●シーケンスコントロール重合 p25
[メモリー] p20
●カプトン p20
●相間移動触媒 p26
●ポリアリレート樹脂 p27
[SCOPE] p20
●MTフィルムの技術 p20
●「フィルム売り」か「加工製品売り」か p22
●アピカルAFの開発 p24
[反射鏡] p25
●“冷たい麦茶”への怨みつらみ p25
3 金属に代わる「超」レベルへ橋頭堡 改質PET樹脂「ハイパーライト」 p28
●先端分野で市場開発を推進 p28
●従来の開発系譜にない新しい樹脂を p28
●ターゲットを改質PETに置く p29
●先発品にショック、結晶化速度の向上がカギに p30
●二つの厚い壁―未経験の重縮合プロセスに挑む p30
●新しい用途を発掘、本格プラントの建設へ p32
[KEY NOTE] p31
●ソフトセグメントと核剤 p31
[メモリー] p29
●「エンプラ」 p29
●PETとPBT p30
[SCOPE] p29
●エンプラへの門口 p29
4 エレクトロニクス材料分野へ“回路” RPC用銅張積層板「エクセライト」 p33
●常識を破る世界初の連続製造法 p33
●発端―NDプロジェクトの発足 p33
●狙いをプリント基板分野に p34
●松下無線研究所との取り組み p34
●難関―「紙処理」と「含浸」技術 p35
●電材事業部の新事業としてスタート p36
●最大の危機―予期せぬトラブルの続出 p37
●コストへの挑戦―競争力強化 p38
[KEY NOTE] p36
●紙への不飽和ポリエステルの含浸 p36
●特許戦略 p37
[メモリー] p34
●RPC p34
[反射鏡] p38
●見送った花嫁姿の娘が、すぐに戻ってきて p38
5 「化学」を武器に電子工学分野へ アモルファスシリコン太陽電池 p40
●未経験の半導体領域に p40
●化学の目で太陽電池にアプローチ p41
●変換効率の記録を次々更新 p42
●超薄型電卓用にフィルムソーラー開発 p42
●サンシャイン計画の委託研究も p44
[KEY NOTE] p42
●価電子制御 p42
●基板の素材開発 p43
●熱劣化の発見と解決 p45
[メモリー] p41
●半導体と太陽電池 p41
[SCOPE] p42
●アモルファスシリコン系 p42
[反射鏡] p44
●午前0時15分発寝台列車 p44
6 「発酵」と「有機合成」を結んで 医薬品中間体(光学活性体) p47
光学活性体の研究でリード p47
(I) 抗生物質原料で世界市場に活路―「D-HPG」(D-アミノ酸) p48
●生化学分野との出会い―メチオニンと酵母蛋白 p48
●L-アミノ酸の研究から出発 p48
●ターゲットを半合成ペニシリン中間原料に p50
●災い転じて“福”―特許の壁にぶつかって新高活性菌を探索 p51
●ファージとの戦い―シンガポールで生産開始 p53
(II) 成人病で需要伸びる血圧降下剤に―「AMMPA」 p54
●微生物利用技術を拡大 p54
●半年間のスクリーニングを経て p54
●合成研究―光学活性を損なうことなく p55
●分解酵素を持たない変異菌で生産 p56
(III) 不斉合成法でさらに技術の幅広げる―「AZETIDON-KANEKA」「AL-1」 p57
●今後に大きな期待かかる中間体 p57
●不斉誘起反応で実現 p58
●天然アミノ酸の立体規則性を利用 p58
[KEY NOTE] p50
●D-アミノ酸ルートの発見 p50
●自動的ラセミ化反応 p52
●新しいヒダントイン合成法 p53
●AMMPAの合成 p56
●β-ヒドロキシ脂肪酸の代謝制御発酵 p57
[メモリー] p48
●ビュッフェラー法によるメチオニンの合成 p48
●光学活性体 p49
●β-ヒドロキシ脂肪酸 p55
●β-ヒドロキシ脂肪酸の発酵法的製法 p55
●変異改良 p57
●不斉誘起 p58
●エナラプリルと類似の血圧降下剤 p59
[SCOPE] p51
●D-アミノ酸とD-HPG p51
[反射鏡] p54
●“新菌じゃじや馬馴らし”3題 p54
7 医療の分野で技術のハイブリッド実現 血液浄化システム p60
異種分野の技術の統合を象徴 p60
(I) 伏流―限外濾過膜の開発 p61
●生化学分野と高分子技術の接点を求めて p61
●ポリスルフォン樹脂を素材に製膜技術を確立 p61
(II) 世界で初めて高度実用レベルに到達 「リポソーバー」「サルフラックス」 p62
●末知の医療分野へ―病因物質の選択的除去に照準 p62
●血漿分離膜―独自の紡糸技術を生かして p63
●LDL吸着体―安全性、機能、コストの3条件にチャレンジ p65
●実用化への難関―臨床用デバイスとしてのシステム化 p66
●連続吸着システムへ発展、海外でも注目浴びる p67
[KEY NOTE] p64
●ドープ組成と温度条件 p64
●担体の選定 p66
[メモリー] p61
●限外濾過膜 p61
●難治性高脂血症 p63
●ホローファイバー p64
●アフィニティークロマトクラフィーとリガンド p65
全身性エリテマトーデス p68
[SCOPE] p62
●プラズマフェレーシス p62
第II部 源流に―事業を創る p69
1 事業の基幹をなす大動脈 塩化ビニル樹脂 p70
新生鐘化の牽引事業に p70
(I) 事業の誕生―終戦後、月産60tで先陣 p71
●占領軍がもたらした鮮やかな色彩 p71
●決定的な動機―日比技官の勧め p72
(II) 基礎固め―国産技術の確立をリード p73
●海外先進技術の上陸の中で p73
●業界に先駆け、懸濁重合法へ転換 p74
●新重合開始剤の開発―競争力強化に貢献 p76
●透明板、パイプ―硬質分野への展開 p76
(III) 飛躍へ―原料源転換に社運賭ける p77
●一大ターニングポイント―石油化学工業の一翼に p77
●高砂、鹿島―新鋭工場の建設 p77
●EDC熱分解プロセスを過渡的措置として p78
●オキシ法の技術導入―一貫メーカー体制を死守 p78
(IV) 新たな展開―構造不況の試練を乗り越えて p80
●事業基盤を揺るがした環境問題と石油ショック p80
●重合機のクローズド化など環境対策技術を高度化 p80
●高効率・省エネプラントの開発で国際競争力回復 p81
●新触媒の開発でモノマー収率向上 p82
●蒸留プロセスの高効率化をはかる p83
●省エネ技術の決め手―高温反応プロセス p83
●構造改善を経て新たな発展へ p84
[KEY NOTE] p76
●CN触媒 p76
●オキシ法の選択 p79
●リング状触媒の開発 p82
●高温反応法によるEDC合成技術 p83
[メモリー] p72
●合成ゴム技術―鐘化の塩化ビニル技術の源流 p72
●懸濁重合と乳化重合 p75
●オキシクロリネーション法 p79
[SCOPE] p73
●鐘化技術のルーツ、武藤理化学研究所 p73
●最初の生産 p74
●「使いカネビニール」―背景に樹脂業界と加工業界の対立 p75
2 技術も市場も「特異性」を追求 モダアクリル繊維「カネカロン」 p85
(I) 苦難の道歩んだ“創業期”の10年間 p85
●「ビニヨンN」の文献が誕生のきっかけに p85
●生産過剰に陥り大乱戦 p86
(II) 世界的なウィッグブームで浮上 p88
●非衣料分野進出―「フォンテーヌ」で活路拓く p88
(III) 染色性改良への数々の闘い p89
●純白のモダアクリル繊維 p89
●生き残りをかけて易染性ファイバーを開発 p90
●新しい原液着色紡糸法の開発 p91
(IV) 難燃性の強み生かす p91
●難燃機構そのものを解明 p92
●ファッション性のニーズにも応える p92
●天然繊維との混用も可能に p93
(V) 限りなく“天然に” p93
●獣毛独特の光沢を出すことに成功 p93
●一層天然毛皮に近い感触を―扁平タイプの開発 p94
●毛皮の本場、ソ連へプラント輸出 p94
[KEY NOTE] p89
●ドープ着色(原液着色)技術 p89
[メモリー] p91
●ゲル染色法 p91
●天然毛皮 p95
[SCOPE] p86
●アクリルとモダアクリル繊維 p86
●日本で最初の本格的合成繊維「カネビヤン」 p87
●あだ花〈チャコールグレー〉ブーム p87
3 歴史をつくった事業の淵源 苛性ソーダ p96
(I) 塩化ビニル、カネカロン、油脂の源流 p96
●レイヨンに電解を併設―鐘紡高砂 p96
●塩水精製を連続化―水銀法の技術的発展に寄与 p97
(II) 製法転換との戦いに紆余曲折 p98
●水銀法を転換に追い込んだ水俣病の発生 p98
●当面の対策に排水のクローズドシステム確立 p99
●第1期製法転換で隔膜電解法導入 p99
●ID法編み出してイオン交換膜法に転換 p100
●水平式イオン交換膜法を実用化―第2期製法転換 p100
(III) 塩素化合物―副生塩素を利用して事業化 p102
●BHCとトリクロルベンゼン p102
●「カネクロール」大きな試練と教訓を得て終焉 p103
[KEY NOTE] p101
●陰極液の高速循環 p101
[メモリー] p101
●イオン交換膜法 p101
●BHC p103
[SCOPE] p97
●ソーダ工業の起こり p97
●隔膜法の欠点 p99
●カネミ油症事件 p104
4 電材事業のルーツ 電線 p106
「化学」が生きる電線事業に p106
(I) ビニル電線―基幹産業の脇役として p107
●国産機用いて生産開始 p107
●最初の製品は自転車発電ランプコード p107
●600Vビニル電線の型式認可「第1号」 p107
●黄金期築いた特殊耐熱電線「カネヒットS」 p108
●「FBシリーズ」でケーブル防災関連事業も p109
●“脱電線”事業に道を譲って撤退 p109
(II) 通信ケーブル―樹脂化の波に乗る p110
●電電公社納入をめざして p110
●生産拠点を栃木カネカへ p111
(III) 巻線―家電ブームの裏方演じる p111
●ホルマール線を生んだ「小さな炉」 p111
TVメーカーの期待に応えた「ハネカム線」「セメント線」 p112
[KEY NOTE] p108
●耐熱変形性 p108
●2連炉と被膜形成技術 p112
[メモリー] p111
●巻線 p111
[SCOPE] p107
●滋賀工場と電線 p107
5 油脂技術を軸に食品事業展開 マーガリン・ショートニング p114
(I) 創業期を彩った石鹸・搾油事業 p114
●油脂技術の源―「絹石鹸」 p114
●搾油からスタートした食用油脂事業 p115
(II) 製パン製菓分野で地歩築く p115
●暗中模索で未経験の技術を習得 p115
●一大決断―創業期を支える柱として事業強化 p117
●1960年代―収益事業としての育成に力注く p119
(III) 新技術の導入に本格的取組み p120
●画期的な流動性ショートニングを生む p120
●ペストリー用マーガリン―新製造プロセスで p120
●新しい可能性を拓く結晶コントロール技術 p121
●高級マーガリン「NOVA」で洋菓子市場に p122
(IV) 油脂食材の幅広げて需要を喚起 p122
●「ベルコ」で旺盛なチョコレート需要に応じる p122
●植物性クリームに再挑戦 p123
●包接技術で機能性油脂生み出す p124
[KEY NOTE] p120
●油脂結晶の凝集化 p120
[メモリー] p118
●マーガリンとショートニング p118
●サイクロデキストリンと包接化合物 p125
[SCOPE] p114
●鐘化の化粧品事業 p114
●不採算食品事業の整理 p115
●日本におけるマーガリンの普及 p116
●日本におけるショートニングの始まり p117
●(株)カネカフード p119
●チョコレートとカカオ p123
6 流砂に播いたタネ―発酵技術 ブタノール、パン酵母 p126
(I) 困難覚悟で発酵法ブタノール・アセトンを p126
●航空燃料用のアルコール生産設備を改造して p126
●合成法に道を譲って終止符打つ p127
(II) パン酵母(イースト)―発酵技術の生いたち p128
●戦後の食糧難のなかで鐘紡が企業化 p128
●マーガリン・ショートニングとの相乗効果で基礎固め p129
●エタノール制御培養技術を利用 p130
●成長市場狙い無糖生地、冷凍生地用のイーストを順次開発 p131
[メモリー] p127
●ブタノール・アセトン発酵 p127
[SCOPE] p129
●パン酵母(イースト)の歴史 p129
●戦前の日本のパン酵母工業 p129
第III部 脈々と―基盤を拡げる p133
1 高分子事業発展の礎に MBS樹脂「カネエースB」 p134
●塩ビ、カネカロンに続く高分子事業を p134
●クロロプレンの研究に全力 p134
●耐衝撃性など塩ビの弱点に着眼 p136
●ブローボトル用の「B-12」生む p137
●原料ゴムを外部購入から自家生産へ転換 p138
●欧米市場へ―ベルギーに生産拠点築く p139
●粉体特性の改善で圧倒的優位を確保 p140
●耐衝撃性、透明性への限りなき挑戦―新しいゴム技術確立 p141
●製品群の拡大―加工性改良剤と耐候性耐衝撃性強化剤 p142
[KEY NOTE] p136
●2段重合法と透明性 p136
●ぶどうの房状クラスター構造モデル p139
●気相凝固法 p141
[メモリー] p135
●MBS樹脂 p135
●ラテックス p137
[SCOPE] p140
●カネカベルギーとカネカテキサス p140
2 射出成形で「耐熱」に挑む 特殊ABS系樹脂「カネエースMUH」「エンプレックス」 p143
高シェアで射出成形樹脂事業支える p143
(I) 自動車部品分野にクサビ―「カネエースMUH」 p144
●撤退の瀬戸際から立ち上がった「MUH開発プロジェクト」 p144
●手探りで研究進めたABS樹脂「カネエースS」 p145
●米国の樹脂をヒントに超耐熱グレードを開発 p146
●多様な特性加え飛躍の手がかり p146
●再度のピンチに画期的なグレードを実現 p147
(II) テレビ、OA機器分野でリード―「エンプレックス」 p148
●難燃性射出成形用に注目浴びた「カネミックス」 p148
●ABS/PVC系で独走体制を築く p150
●IBMのCRT用ディスプレイに採用される p150
●次なるステップへ―耐熱グレード向上のあくなき追求 p151
[KEY NOTE] p147
●MUHの耐熱性向上 p147
[メモリー] p145
●ABS系樹脂の耐熱区分 p145
●UL(Underwriters Laboratories) p151
[反射鏡] p148
●お通夜からの生還 p148
3 「特殊」を拡げて基盤固め 特殊塩化ビニル樹脂群 p152
塩ビの用途拡大が狙い p152
(I) 実らなかった塩化ビニリデン系樹脂―「カネビゾール」「カネプルーフペーパー」 p152
●合成樹脂ラテックスで防湿加工紙を p152
(II) 世界に先駆けた溶液型塩化ビニル系樹脂 「カネビラック」 p154
●建築用塗料の代表銘柄にも p154
●用途開発で事業を伸ばす p154
●防湿セロハン用が一時は稼ぎ頭に p155
●紙の艶出し加工用でアクリル系へ範囲広げる p155
●塩化ビニルレザー用接着剤がヒット商品の一つに p156
(III) 床・壁材をカバーしたペースト樹脂―「カネビニールペースト」 p156
●後発のハンディ乗り越え、業界第2位に p156
●床材メーカーとの共同開発に研究陣の総力投入 p157
(IV) 工業用途に塩素化塩化ビニル樹脂―「耐熱カネビニール」 p159
●世界で5社のみ製造 p159
●光塩素化反応プロセスがヤマ p159
●市場開発につなげた成形加工技術の向上 p159
[KEY NOTE] p155
●溶液重合法 p155
[メモリー] p156
●紙の艶出し加工法 p156
●ペースト樹脂の成形法 p157
●ケミカルエンボス法クッションフロア p158
[SCOPE] p153
●製紙事業からの撤退 p153
●塩素化塩化ビニル樹脂 p159
4 「加工」をくわえて川下へ 塩化ビニル樹脂加工 p161
塩化ビニル樹脂関連の加工分野へ p161
(I) 用途・目的に応じた配合で―「カネビニールコンパウンド」 p161
●軟質と硬質、二つの事業の流れを形成 p161
●ビニル電線の前工程が出発点 p162
●ブローボトル用の研究を推進、企業化 p162
●「カネカシルクシャンプー」の容器で本格参入 p163
●食品衛生問題の対応でも業界をリード p163
(II) 地中を巡る“網”に応える―地中ケーブル用防護管(SVP) p165
●電力ケーブルと硬質パイプの技術が母体に p165
●耐熱性、耐衝撃性のバーを越えて p166
[KEY NOTE] p166
●自在継手 p166
[SCOPE] p162
●ブロー成形技術 p162
●VCM問題 p164
5 「ビーズ発泡」で流れを進める 「カネパール」「エペラン」 p168
樹脂加工事業の端緒に p168
(I) 発泡スチレン樹脂から出発―「カネパール」 p169
●BASF社が特許権確立 p169
●特許回避にブタンを選んで企業化 p169
●7年に及ぶ裁判で勝訴 p170
●魚函が最大の用途に―成形メーカーを系列化 p171
●専用グレードの開発で多品種化進める p172
●「ヒートマックス」―耐熱性発泡ビーズも開発 p173
(II) 技術の高度化で展開にピッチ―「エペラン」「エペランPP」 p174
●高発泡ポリエチレンの型物成形品 p174
●サニタリー分野などで大型需要つかむ p176
●L-LDPEの登場でプロセスを一新 p177
●ポリプロピレンもラインアップ―自動車向けに p177
●欧米に生産拠点 p178
[KEY NOTE] p171
●ブタンは「易揮発性液体」か p171
[メモリー] p168
●ビーズ発泡成形法 p168
[SCOPE] p176
●高発泡ポリエチレン p176
[反射鏡] p174
●不安と期待を乗せた夜行列車 p174
●空港、言葉......海外エペラン冷や汗事情 p178
6 「押出発泡」で建材・包材分野を拓く 発泡スチレンボード・ペーパー p180
押出発泡分野に進出 p180
(I) 樹脂加工事業の土台つくる―「カネライトフォーム」 p181
●“ダム”のアイデアが基本技術上の壁を突き破る p181
●樹脂温度、自消性―工業化研究で予想外の困難 p181
●特殊グレードを次々と開発、3工場体制に p182
●セルの微細化技術で断熱性能を大幅に向上 p183
●フロン代替ガス使用技術確立 p184
(II) 合成木材でも試行錯誤―「カネウッド」 p184
●“脱電線”の模索から生まれる p184
(III) 流通革命の進展に乗って―「カネファイン」 p186
●三和化成で「カネパール」を原料に誕生 p186
●食品容器―包材事業形成の柱に p186
●電子レンジ用途を狙う―大手3社の一角に p188
[KEY NOTE] p183
●セル複合化技術 p183
[SCOPE] p182
●北海道カネカ p182
●合成木材 p185
●発泡スチレンペーパー(PSP) p187
[反射鏡] p188
●製品は10倍発泡品、屑は100倍 p188
7 「断熱」をカギに組み立ても 建材・塩ビサッシ断熱窓 p189
「カネライトフォーム」の成功を足場に p189
(I) 軽量気泡コンクリートで挫折―「カネシリカ」 p189
●高度成長期の建築ラッシュで浮上 p189
●海外からの技術導入も断念 p190
(II) 硬質塩化ビニル系の発泡体開発―「クレゲセル」「バリラック」 p190
●「クレゲセル」―架橋タイプでユニークさを発揮 p190
●「バリラック」―準不燃及び不燃断熱材 p191
(III) 組立加工型事業に進む―「エクセルウインド」 p192
●実績もつ欧州企業から技術導入 p192
●日本式にデザイン、北海道中心に生産・販売 p193
[メモリー] p191
●クレゲセル p191
[SCOPE] p194
●中空異形押出技術と総合組立技術 p194
8 フィルムで「耐候」用途の分野へ 耐候性フィルム「サンデュレン」 p195
●初めてフィルム事業に着手 p195
●強い太陽光線に耐え得る屋根材に p195
●他社に先駆け着色技術確立 p196
●ポリカーボネート板のラミネート用に p197
[メモリー] p197
●インフレーション法 p197
[反射鏡] p198
●「しわとりクリームって、なあーに?」 p198
9 電子材料分野の先導役 プラスチック複合磁性材料「カネカフラックス」 p199
組立加工製品にまで発展 p199
(I) 初期の新規事業を引っ張る―製図板用磁石シート p200
●最初の難題―フェライト原料の確保 p200
●新聞広告出して手掛かりつかむ p200
(II) 電子機器用途に突破口―「カネカフラックスCPM」 p202
●テレビのブラウン管まわりに p202
●用途の模索に試行錯誤 p202
●巻線事業の素地が生きる p202
(III) 軟磁性材料で製品群拡大―「SFH」「KMC」「SFA」 p203
●テレビの色ずれを修正 p203
●世界初のプラスチック磁性材コア p204
●電子レンジの電磁波漏洩防止材も p205
(IV) 複写機向けが飛躍台に―マグネットロール p205
●高磁力プラスチック磁石の研究を具現化 p205
●磁場配向押出成形技術を追求 p205
●実用化段階で挫折、開発を中断 p206
●磁力の限界に再挑戦―キヤノンとの共同研究に成功 p206
●モーター用高磁力磁石の分野にも p208
(V) 精密組立技術加え先端用途も―レーザースキャナーモーター p208
●精密小型モーターのベンチャー企業とタイアップ p208
●素材メーカーのワク超えて組立加工分野も p209
●技術展でデビュー、レーザープリンターに採用される p209
[KEY NOTE] p204
●常温成形法の開発 p204
●磁気回路設計 p208
●固定シャフトの採用 p210
[メモリー] p200
●フェライト p200
●ブラウン管とカネカフラックス p202
●カネカフラックスCPM p203
●プラスチック磁石の磁力 p206
[SCOPE] p207
●栃木カネカ p207
[反射鏡] p209
●マグ・ザ・ナイフ p209
10 発酵のうねり―医薬の川筋 リボ核蛋白、酵母蛋白、医薬品原末 p211
パン酵母の培養技術から発展 p211
(I) 化学調味料を生む―リボ核蛋白(RNP) p211
●「いの一番」の原料に p211
●武田薬品と共同開発で p211
●ユニークな連続発酵槽で大量培養 p212
●フィリピンに工場進出するも p213
(II) 大きな夢と挫折―酵母蛋白(SCP) p213
●ブタノール・アセトン事業の副生物から p213
●発酵飼料事業に着手―「ユージーファック」「ミカマイフィード」 p213
●「カネプロン」―技術開発史上に大きな教訓 p215
●期待集めた配合飼料中の蛋白源確保 p216
●「n-パラフィン」を原料に p217
●“幻の事業”がその後の技術発展に寄与 p217
(III) 医薬の水門を開く―肝臓薬バルク「グルタチオン」心臓薬バルク「ユビデカレノン」 p218
●蓄積された酵母培養技術が結実 p218
●医薬品分野へ手掛かり―「グルタチオン」 p218
●精製技術や動物試験に挑む p219
●第2弾の探索研究から―「ユビデカレノン」 p219
●発酵の要素技術となった増殖抑制培養 p220
●革新―エタノール濃度の制御システム開発 p221
[KEY NOTE] p221
●精密精製技術 p221
●エタノール制御培養技術 p222
[メモリー] p212
●RNPと5'‐ヌクレオチド p212
●グルタチオン p218
●ユビデカレノン p220
[SCOPE] p215
●医薬品進出を狙ったミカマイシン p215
●鐘化創立時の医薬品 p223
[反射鏡] p223
●舞い踊る黄金の“雪” p223
沿革・資料 〔資料〕225
歴代社長 〔資料〕227
沿革 〔資料〕228
〔創業〕1949年(昭和24)~1959年(昭和34) 〔資料〕228
〔離陸〕1959年(昭和34)~1969年(昭和44) 〔資料〕230
〔激動〕1969年(昭和44)~1979年(昭和54) 〔資料〕232
〔変革〕1979年(昭和54)~1989年(平成1年) 〔資料〕234
全社組織の推移 〔資料〕236
研究開発スタッフ組織の推移 〔資料〕238
主な研究組織の推移 〔資料〕240
事業部門組織の推移 〔資料〕242
主要製品年表 〔資料〕244
売上高・経常利益の推移 〔資料〕246
売上高部門別構成の推移 〔資料〕248
資本金の推移 〔資料〕250
株価・株式配当率の推移 〔資料〕251
在籍人員の推移 〔資料〕252
特許出願・登録件数の推移 〔資料〕253
あとがき p254
索引リスト
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