(社)日本倉庫協会『日本倉庫業史』(2005.06)

(グレーの背景色)は、「渋沢関係略年譜」を参考のために表示しています。この社史に掲載されている年表項目ではありません。

月日 事項 年表種別
弥生時代(B.C.500) - 紀元前5世紀前後に九州北部で水田稲作始まる 倉庫関連事項
弥生時代(B.C.400) - 紀元前4世紀始め頃には西日本に水稲耕作を基礎とする弥生文化が成立し、東日本にも広まる 倉庫関連事項
弥生時代(B.C.100) - 中期後半(紀元前1世紀頃) 池上曽根遺跡(大阪府)に整然と並んだ建物群(高床倉庫)の跡(2004年発見) 倉庫関連事項
弥生時代(50) - 後期 登呂遺跡(静岡県)に高床倉庫の跡(1943年発見) 倉庫関連事項
大和(古墳)時代(301) - 「屯倉」「田荘」現れる//*「屯倉」:朝廷の倉庫(転じてその直轄地)、「田荘」:豪族の私有地(およびその付属倉庫) 倉庫関連事項
大化元年(645) - 大化の改新(改新の詔公布、646年)、税制としての「租庸調」(3種の現物税)制定//*大化の改新により、屯倉、田荘は廃され、屯倉は正倉に、田荘は荘倉となる 倉庫関連事項
大宝元年(701) - 大宝律令制定//*「倉庫令」(大宝律令中)の施行:財政機関としての蔵、倉、庫に関する規定設ける 倉庫関連事項
天平勝宝8年(756) - 聖武天皇の遺品を東大寺へ納入(正倉院の起源) 倉庫関連事項
奈良時代末期(764) - (奈良時代末期~平安期) 社寺による土地の私有化すすむ(荘園) 倉庫関連事項
- (奈良時代末期~平安期) 「公出挙」「私出挙」用の現物蔵置の倉庫や質物を保管するための倉庫が出現//*「公出挙」:官による稲等の現物貸付「私出挙」:私人が行う現物貸付 倉庫関連事項
- (奈良時代末期~平安期) 港湾地帯では金融、宿泊、小運送、物品保管等を行う商人「津屋」が出現、その収受する「屋賃」は主として現物をもって行われ、今日の営業倉庫の保管料の萌芽ともいうべきもの 倉庫関連事項
鎌倉・室町時代(1183) - 「津屋」は「問丸」(後に「問屋」)と称され、倉庫業を兼営、「倉敷」や「倉賃」を徴収 倉庫関連事項
近世(江戸時代)(1603) - 貢租米を貯蔵する幕府の倉庫「貢米倉庫」が産地、中継地、主要都市に配置される 倉庫関連事項
- 諸藩では「藩倉」を持ち、扶持米を保管//*「藩倉」で貯蔵する米について発行する「禄米受取切手」、藩が領内で使用する「払米切手」が町人間で流通 倉庫関連事項
- 「蔵屋敷」の普及(蔵屋敷制度:明治2年〈1869年〉廃止)//*諸藩、旗本等が商業の主要拠点にその産物を捌くために設けた販売機関としての倉庫制度 倉庫関連事項
- 問屋の発達//*委託者や買主のために貨物を保管して蔵敷料を徴収//*問屋の倉庫は木造から土蔵造に転換普及//*保管貨物に対して証文(預り札)を発行、引換証券として取扱い 倉庫関連事項
- 金融業者「両替屋」現れる(問屋と異なり倉庫業を兼営せず)//*蔵屋敷の米切手等を担保に証券貸付を行う(金融業と倉庫業の分化の端緒) 倉庫関連事項
- 三倉制度の普及(王朝時代の「義倉制」と「常平倉制」が復活)//*「常平倉」「義倉」「社倉」:諸藩における米価安定、人民救済の目的を有する社会政策的倉庫 倉庫関連事項
寛永13年(1636) - 長崎出島竣成 倉庫関連事項
寛永14年(1637) - 島原の乱起こる 倉庫関連事項
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