(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

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昭和43年(1968) 4月24日 《奈良六大寺大観》刊行開始―全14巻。編集:奈良六大寺大観刊行会、編集委員:太田博太郎・倉田文作・鈴木敬・西川新次・町田甲一・毛利久。撮影者:入江泰吉・坂本万七・薗部澄・辻本米三郎・永野太造・米田太三郎・渡辺義雄。//法隆寺・薬師寺・興福寺・東大寺・唐招提寺・西大寺の六大寺に伝わる古美術・古建築はわが国の古代文化を代表する至宝であるとともに、わが民族の誇るべき文化遺産である。それらは幾度かの戦火を免れて1000年を越える歳月を凌ぎ、今日、奈良の都に観ることが出来る。これら秘宝の美をあますところなく読者の座右にもたらしたい、これが岩波書店の宿志であった。幸いにして1965年、六大寺の管長・長老の組織する〈隣山会〉の発意により、そこに伝わる寺宝の悉くを記録し撮影して、永く後世に遺そうという議が起り、第一線に立つ美術史家ならびに写真家の協力を得て、〈奈良六大寺大観刊行会〉の設立をみた。この企ては、かつて奈良古美術の記録として半世紀ちかくその権威を認められてきた《南都七大寺大鏡》《南都十大寺大鏡》の両著に代って、さらに一層豊富な資料を収録し、研究成果にもとづく、より正確で典拠ある記録を提供するとともに、写真についても未だ試みられたことのない角度から迫真性ある撮影を試み、最高の製版印刷技術をもってこれを生かそうとするものであった。六大寺側の全面的・積極的な協力と、編集委員・撮影者の昼夜をわかたぬ努力により、漸く発刊の日を迎えることが出来た。この日、東京日経ホールにおいて〈奈良六大寺大観出版記念講演会〉が開催され、刊行会会長橋本凝胤師の挨拶につづき、矢代幸雄・大岡実両氏の講演が行われた。(1973.5.21完結)。 岩波書店
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