(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

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月日 事項 年表種別
昭和53年(1978) 8月7日 筑摩書房の倒産につき、伊東光晴・鶴見俊輔・埴谷雄高・安岡章太郎等9人は、同社から著書を出している執筆者側の希望を表明した〈訴え〉の文案を約250名の同社執筆者に送り、〈訴え〉の発起人になってもらう要請を行う。大多数の賛成を得て、この〈訴え〉を9月4日、組合員全員に公開するという条件をつけて同社の岡山猛社長に送る。〈訴え〉の結びで、再建は、利欲・利害の問題ではなく、実に出版文化の前途にかかわる重大事という共通の認識において、私たちは、再建の方途、なりゆきを注視し、その立ち直りの成果に刮目するものであることを、あらためてここに表明致します、と述べる。 出版界
昭和61年(1986) 6月18日 《安岡章太郎集》全10巻刊行開始―安岡章太郎は多く身辺に材をとりながら、いわゆる私小説の域を超えた作品によって戦後の文学に大きなみのりをもたらしてきた。創作活動開始以来、大作「流離譚」にいたる小説諸作品から自ら精選し修訂を加えて新たに編まれた決定版小説集。各巻の巻末には著者自身による解説を付した。(1988年5月完結)。 岩波書店
10月 第21回造本装幀コンクールで上村六郎《昭和版延喜染鑑》が通産大臣賞に、《近松全集》《大田南畝全集》《安岡章太郎集》がその他の各賞に入賞。 岩波書店
平成3年(1991) 6月3日 《安岡章太郎随筆集》刊行開始―全8巻。文壇デビューから今日までの単行本未収作も含む厖大なエッセイの著者自選による集大成・決定版。(1992年2月完結)。 岩波書店
平成4年(1992) 5月29日 第43回定時株主総会開催―この期の売上は、前期を26.0%上回った。特筆すべきことは、「広辞苑第四版」の刊行とそれに関わる販売戦略の展開である。営業的に大きな売上を計上するとともに、岩波書店のイメージを広い読者層に強く印象づけることができた。国際環境年に向けての国際共同出版「地球を救え」の刊行と、ナショナル・ジオグラフィック協会との提携による「地球〈発見〉ブックス」(全7巻)を出発させた。この期に発足した主なものは「宮崎市定全集」「寺田寅彦全随筆」「井上靖歴史紀行文集」「遠山茂樹著作集」「阿部昭集」「安岡章太郎随筆集」「幕末御触書集成」である。刊行点数は624点で前期より23点増、重版は300点増え、4033点となった。配当1割2分。//取締役任期満了につき改選の結果、取締役に今井康之新任、緑川亨、杉山文三両取締役が退任、その他重任。取締役会において互選の結果、取締役会長に岩波雄二郎重任。取締役社長に安江良介重任、専務取締役に石崎津義男重任、常務取締役に禰寝尚武新任。 岩波書店
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