(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

(グレーの背景色)は、「渋沢関係略年譜」を参考のために表示しています。この社史に掲載されている年表項目ではありません。

月日 事項 年表種別
大正3年(1914) - 【渋沢栄一】東北九州災害救済会創立、副総裁。合資会社国際通信社設立、相談役。日中経済界の提携のため中国訪問。財団法人国産奨励会設立準備委員総代、顧問。〔74歳〕 渋沢関係略年譜
4月7日 雑誌販売上の協調、とくに割引販売の是正を目的として雑誌販売業者により〈東京雑誌販売業組合〉創立。(組合規約に定価販売を明記、ただし付帯決議で10%弱の割引を容認、1918年に5%と修正、1919年に定価販売を実行)。 出版界
4月16日 第2次大隈重信内閣、同志会・中正会を与党に組閣、外相加藤高明。 内外事情
5月5日 養賢堂創業(及川伍三治)。 出版界
5月 一般書籍雑誌のほか、各国聖書・讃美歌の販売所となり、営業課目を印刷する際には必ずそのことを書きそえた。同時に内村鑑三の雑誌《聖書の研究》の販売にも力をいれた。 岩波書店
6月1日 短歌雑誌《アララギ》第7巻5号より売捌所に加わる。島木赤彦・斎藤茂吉・中村憲吉・平福百穂・古泉千樫氏等アララギ同人と岩波茂雄との友誼にもとづく。 岩波書店
6月12日 平凡社創業(下中弥三郎)。 出版界
6月18日 原敬、政友会総裁に就任。 内外事情
7月8日 孫文、東京で中華革命党結成。 内外事情
7月28日 第1次世界大戦始まる。8月15日、日本、ドイツに最後通牒、23日宣戦。 内外事情
8月15日 パナマ運河正式開通。 内外事情
9月6日 名古屋市の電車賃値下げ要求市民大会、暴動化。 内外事情
9月20日 夏目漱石《こゝろ》刊―著者の自費出版の形で発行されたが、岩波書店の出版活動としては、これが処女出版とみなされる。装幀は漱石、1916年著者の死去まで利益分配の方法で清算が行われていたが、その後は普通の印税関係となった。 岩波書店
10月2日 〈東京図書出版協会〉創立。(1918年3月1日〈東京出版協会〉と改称)。 出版界
10月14日 伝染病研究所を内務省より文部省に移管、北里柴三郎所長以下全員総辞職。 内外事情
10月14日 日本軍、赤道以北ドイツ領南洋諸島を占領、11月7日、青島要塞を占領。 内外事情
10月 二科会、文展より独立。 内外事情
11月1日 大日本雄弁会《少年倶楽部》創刊。 出版界
11月3日 オーム社創業(広田精一)、電気雑誌《OHM》創刊。 出版界
11月 台湾総督府図書館創立のため、書籍1万円の注文を受けた。館長は太田為三郎氏、神保町の古本街の目ぼしい本は、たいてい買い集められたという。その他山口図書館・日比谷図書館へも納入。 岩波書店
12月5日 魚住影雄《折蘆遺稿》刊―著者は高等学校時代の岩波茂雄の尊敬する友人で、編者は安倍能成氏であった。 岩波書店
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