日本石油(株)『日石五十年』(1937.05)

(グレーの背景色)は、「渋沢関係略年譜」を参考のために表示しています。この社史に掲載されている年表項目ではありません。

月日 事項 年表種別
明治21年(1888) - 【渋沢栄一】札幌麦酒会社創立・発起人総代(後に札幌麦酒株式会社取締役会長)。品川硝子会社設立、相談役。東京女学館開校・会計監督(後に館長)。兜町(現在の東京都中央区日本橋兜町)の新邸に転居。〔48歳〕【竜門社】出版条例の改正により『竜門雑誌』1号を改めて発行する。第1回秋季総集会を曖依村荘にて開催する。 渋沢関係略年譜
5月10日 有限責任日本石油会社新潟県刈羽郡石地町に設立せらる。資本金十五万円。常務理事内藤久寛、理事山口権三郎、牧口荘三郎、本間新作、岸宇吉諸氏。
7月 手掘法を以て三島郡尼瀬油田に魁泉、天竜泉、鳳来泉其他諸井開鑿、一ヶ年間に原油千五百七十石を採収す。
9月 本社事務所を尼瀬に移転す。
明治22年(1889) - 【渋沢栄一】石川島造船所創立・委員(後に株式会社東京石川島造船所取締役会長)。門司築港会社創立・相談役。田川採炭株式会社創立・相談役。三重紡績株式会社相談役。北海道炭礦鉄道会社常議員〔49歳〕 渋沢関係略年譜
4月 山口理事石油業視察を兼ね欧米巡遊の途に上る。
- 尼瀬に於ける本社の手掘鑿井殷賑を極む。
明治23年(1890) - 【渋沢栄一】貴族院議員に任ぜられる。三本木渋沢農場開墾開始。〔50歳〕 渋沢関係略年譜
- アメリカより綱索式鑿井機械を輸入し、十一月其の到著するや、直ちに之を手掘井福田泉に装置して掘鑿を開始す。
明治24年(1891) - 【渋沢栄一】日本製帽会社相談役。東京交換所創立・委員長。東京商業会議所会頭。〔51歳〕 渋沢関係略年譜
- 綱式掘鑿の福田泉出油、日産五十石を得。是れ我国機械掘成功の嚆矢にして、又、最初の多量出油井なり。
明治25年(1892) - 【渋沢栄一】株式会社東京貯蓄銀行創立・取締役(後に取締役会長)。元日本製帽を買収し東京帽子株式会社設立・取締役会長。〔52歳〕 渋沢関係略年譜
- 機械鑿井著々成功し産油量大いに増加す。
明治26年(1893) - 【渋沢栄一】喜賓会創立・幹事長。東京人造肥料株式会社取締役会長。株式会社東京石川島造船所取締役会長。王子製紙株式会社取締役会長。帝国ホテル株式会社取締役会長。 渋沢関係略年譜
1月 アメリカの鑿井技師チヤールス・ハース氏(任期一ケ年)を招聘して、技術上の指導を受け、為に鑿井法に一生面を開く。
2月 山田又七、殖栗順平等諸氏、資本金一万五千円を以て長岡に宝田石油会社を創立す。社長山田氏。稼業地は東山油田比礼地内なり。
明治27年(1894) - 【渋沢栄一】東京瓦斯株式会社取締役会長。東京海上保険株式会社取締役。北越鉄道株式会社創立発起人。札幌麦酒株式会社取締役会長。 渋沢関係略年譜
- 三十万円に増資す。
- 西山油田宮川に機械鑿井を試み、成功出油す。
- 鑿井及製油機械製作のため本社の附属事業として新潟鉄工所を起すことに決定。翌二十八年新潟市に工場を建設し、事業を開始す。
明治28年(1895) - 【渋沢栄一】東京統計協会終身会員。北越鉄道株式会社創業総会・監査役(後に相談役)。〔55歳〕 渋沢関係略年譜
- 東山油田浦瀬に掘鑿を始む。
明治29年(1896) - 【渋沢栄一】日本精糖株式会社創立・取締役。東京興信所創立、評議員。東京銀行集会所会長。東京印刷株式会社設立・相談役。東洋汽船株式会社創業、監査役。東京建物株式会社創立発起人。第一国立銀行が営業満期により株式会社第一銀行となる。引続き頭取。汽車製造合資会社設立・創立委員(後に監査役)。北越石油株式会社創業・相談役。日本勧業銀行設立委員。〔56歳〕【渋沢敬三】父・渋沢篤二、母・敦子の長男として都内深川に生まる。 渋沢関係略年譜
- 六十万円に増資す。
- 西山油田長嶺に軽便掘を試み、成功出油す。是れ長嶺油田開発の端緒なり。
明治30年(1897) - 【渋沢栄一】澁澤倉庫部開業、営業主(後に澁澤倉庫株式会社発起人)。日本女子大学校創立委員会計監督(後に校長)。十勝開墾合資会社業務担当社員。広島水力電気株式会社創立、取締役会長。渋沢家洲崎養魚場開設。 〔57歳〕 渋沢関係略年譜
- 内藤社長、農商務省の嘱託を受け、五月出発、アメリカ及ロシアの石油事業を視察し、十二月帰朝す。
明治31年(1898) - 【渋沢栄一】浅野セメント合資会社監査役。韓国視察、韓国皇帝に謁見。王子製紙株式会社取締役会長を辞す(後に相談役)。〔58歳〕 渋沢関係略年譜
- 長嶺油田盛況を呈す。
明治32年(1899) - 【渋沢栄一】衆議院議員選挙法改正規制同盟会会長。福田会名誉顧問。大蔵省より株式会社北海道拓殖銀行設立委員に任命。京仁鉄道合資会社設立、取締役社長。銀行倶楽部委員。飛鳥山邸(曖依村荘)に茶室・無心庵竣工。 〔59歳〕 渋沢関係略年譜
8月 柏崎に新築の本社々屋及製油所完成を告げ、尼瀬より移転す。
- 新津油田熊沢一号井噴油、同油田発展の端緒を開く。
PAGE TOP