(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

"上西實"が書かれている年表項目はハイライトされています。

表示切替
月日 事項 年表種別
昭和56年(1981) 5月29日 第32回定時株主総会開催―この期の売上高は前期をやや上回った。市況の底冷えは著しく、とりわけ前年秋以降の書籍の売行き低減は前例をみないものがあった。当社の書籍についても売上げ予測を下回るものがあったが、生産調整、経費の全般的節減をはかり、この状況に対処した。新刊は雑誌を除いて424点と前期より9点増加した。1980年秋、《岩波少年文庫》は創刊30年を迎え、この期に少年文庫に多くの新刊を加えるとともに、児童書のブック・フェアを全国の小売書店で行った。所期の目的を達する上で、いま一歩の感はあったが、市場の新たな開拓と売上増に貢献するところがあった。配当1割。取締役木越晃・倉持幸一辞任し、後任取締役に関谷盛男・石崎津義男新任。監査役任期満了につき改選、種田孝一重任、上西実新任。取締役会において互選の結果、常務取締役に渡辺治新任。 岩波書店
平成5年(1993) 5月31日 第44回定時株主総会開催―この期の売上は、前期より12.1%下回った。前期の「広辞苑 第四版」の成功をいかに継続し、かつ新たな展開を図るかという課題の年であった。また他方、通常部門の充実をどのように成功させるかという課題を、引きつづき追求する年であった。第一の課題は「逆引き広辞苑」の刊行によって一定の成果を上げることができた。第二の課題については、複数の大型企画を中心に多様な展開を行い、創業80年に当る次期につなげることが可能となった。主たるものは講座「現代の物理学」新版「荷風全集」講座「宗教と科学」講座「近代日本と植民地」講座「社会科学の方法」等である。さらに「世界の巨匠」シリーズと「輪切り図鑑・クロスセクション」は、「ビジュアルブック・江戸東京」等と共に、ビジュアルな要素を強調した一般書の新分野を開拓するものであった。刊行点数553点は、前期より70点減。重版は452点減で3581点であった。配当1割2分。「商法」改正に伴う「定款」の一部改正を行う。監査役の任期満了につき改選の結果、種田孝一、上西実重任。取締役に坂口顕新任。関谷盛男常務取締役が退任。 岩波書店
PAGE TOP