(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

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昭和45年(1970) 5月25日 《日本思想大系》刊行開始―全67巻。編集委員:家永三郎・石母田正・井上光貞・相良亨・中村幸彦・尾藤正英・丸山真男・吉川幸次郎。戦前・戦中を通じて厳しい抑圧を蒙っていた日本思想史の研究が、戦後、急速に開花し、在来未開拓の分野に向けての研究もまた年ごとに進展をみた。一方、読書家の中にも日本思想に対する関心が広まりつつあった。このような気運にこたえ、日本思想の古典的文献を集成・編纂し、あわせて文献入手の困難性をも克服しようとする意図をもってこの《大系》は企画された。古代から明治維新前夜に至る各時代・各思潮の代表的思想家の主要な著作をはじめとして、ひろく民衆の思想や意識を伝える資料的文献をもできるだけ採録して、これに厳密な原典批判・校訂を加えて定本づくりを志向し、懇切な注解を施し、また各巻に文献解題と思想史的解説を付して、今日の思想的課題との関連を明らかにした。執筆者は広く歴史学・宗教学・倫理学・中国文学・中国哲学・日本文学・国語学・政治思想史・法学・経済学・科学史学・文化人類学等、多方面の関連部門の専門家多数の協力を得ることができた。先に《日本古典文学大系》全100巻を完成した経験の悉くがこの大系に傾けられた。(1982.5.31完結)。 岩波書店
昭和58年(1983) 10月20日 創業70年記念出版《日本古典文学大辞典》刊行開始―全6巻。監修:市古貞次・野間光辰。編集:秋山虔・大久保正・大谷篤蔵・久保田淳・佐竹昭広・信多純一・堤精二・中村幸彦。本辞典の対象は上代から近世末に至るいわゆる古典文学の範囲であるが、狭義の文学にとどまらず、旧来かえりみられることの少なかったノンフィクションやローカルな著作にも注目し、また、国語学はもとより、芸能・美術・歴史・思想等々、隣接諸学との関連を重視した。編纂開始以来10余年、市古・野間両氏監修のもとに各界の専門家800余氏が執筆、収録項目は1万3000、この種の辞典としては最大の規模であり、文学史の域をこえて、文化史・思想史にわたる総合辞典の観を呈する。(1985.2.20完結。1986.12.21冊本簡約版刊行)。 岩波書店
昭和61年(1986) 12月2日 《日本古典文学大辞典》簡約版刊行。市古貞次・野間光辰監修、秋山虔・大久保正・大谷篤蔵・久保田淳・佐竹昭広・信多純一・堤精二・中村幸彦編集。さきに刊行した《日本古典文学大辞典》はゆるぎない評価を得ているが、全6巻という厖大なものであるため、簡便で低廉な辞典を望む声が寄せられた。この要望に応え、項目を選りすぐり、解説は省略することなく、手頃な大きさの一冊本とした。 岩波書店
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