(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

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月日 事項 年表種別
昭和27年(1952) 6月13日 岩波講座《教育》刊行開始―全8巻。編集:勝田守一・久野収・清水幾太郎・宮原誠一・宗像誠也。敗戦によって、旧教育理念を根底から崩された日本の教育は、新たに民主化の方向にそって、学制・教課内容その他、大きな改革を経たが、その後内外の事情によって順当な発展を阻まれ、教職にある人々には甚だしい思想的混乱が生じていた。この講座は、日本の教育の方向を中心の問題として編集され、思想的混乱の整理に役立つことを期した。したがって各教課の技術的問題には比較的に重点がおかれなかった。(1953.1.25完結)。 岩波書店
昭和36年(1961) 7月25日 小冊子《100冊の本―岩波文庫より》刊―新書判56頁、非売品。岩波文庫は創刊以来35年間に2700点を刊行し古典の普及版叢書としては、創刊当時模範とした《レクラム文庫》をも凌ぐ厖大な書目を擁し、国際的に見ても類のない出版となったが、それだけに、一般の読書人、とくに若い人々にとっては、その全体を見渡して選択を行うことが困難となり、適当な案内を必要とするに至った。1956年に《読書案内》という小冊子を出したのもこの必要に応じるためであったが、さらに岩波文庫の中から100点をえらんで実際的に一つの指標を提供することを試みたのである。100点の選衡については、まず下記15人の選者に依頼して、それぞれ岩波文庫総目録を検討の上若い読者に推奨すべき書目100点を挙げていただき、その結果を集計し、得票数による順位をつけて選者に報告、さらに数名の選者が討議を重ねて結論を出した。小冊子に発表するにあたっては、各著作に解説を付した。選者:臼井吉見・大内兵衛・大塚久雄・貝塚茂樹・茅誠司・久野収・桑原武夫・武谷三男・鶴見俊輔・中野重治・中野好夫・松方三郎・丸山真男・山下肇・渡辺一夫。非売品として各小売店を通じて頒布、非常な歓迎を受け、増刷を重ねた。他方7月25日から新聞紙上にもこの結果を広告、100点の文庫本そのものもセットとして販売したが、その反響は著しく、岩波文庫発刊時に次ぐ盛況を示した。 岩波書店
昭和41年(1966) 10月17日 《三木清全集》刊行開始―全19巻。編集:大内兵衛・東畑精一・羽仁五郎・桝田啓三郎・久野収。1946年9月刊行の《三木清著作集》全16巻には、当時の占領軍の命令、その他の事情によって収録を見合わせた資料も多く、戦後の悪条件のため造本も十全とは言い難いものであった。今回の全集は、新発見のさまざまな評論・日記などを加えて全集とした。なお、刊行に先立ち、三木氏の命日9月26日には〈三木清を偲ぶ〉講演会を東京・京都で同時に開催し、東京では古在由重・羽仁五郎の両氏が、京都では松田道雄・阿部知二・久野収・吉野源三郎の諸氏が講演を行った。(1968.5.24完結)。 岩波書店
昭和42年(1967) 6月29日 《考える人―五つの箱=岩波文庫より》発売、ならびに小冊子作製―この年、岩波文庫創刊40年にあたり、12名の先生方にお願いして、現代に生きる人々が直面している中心課題を5つのテーマにしぼり、岩波文庫の中から、テーマごとに17~19冊を選択してセットとした。それぞれのテーマについて選者に読書の手引きの執筆をお願いして小冊子とし、各セットに付した。選者は、〈学問の精神〉=湯川秀樹・大塚久雄、〈国家とは何か〉=丸山真男・日高六郎・福田歓一、〈人生〉=吉川幸次郎・中野好夫、〈人間の解放〉=宇野弘蔵・中野重治・松田道雄、〈生きるよろこび〉=桑原武夫・久野収の諸氏である。 岩波書店
昭和52年(1977) 4月26日 革新自由連合(代表中山千夏ら3人)発足(青島幸男・大島渚・野坂昭如・五木寛之・小沢昭一・久野収ら101人参加)。 内外事情
昭和59年(1984) 7月6日 《三木清全集》再刊開始―全20巻。編集:大内兵衛・東畑精一・羽仁五郎・桝田啓三郎・久野収。《三木清全集》全19巻は1966年刊行されたが、その後18年を経て、新しい世代による三木清の思想再検討の気運に応えたものである。前回全集に新資料を増補した1巻を加えた。(1986.3.6完結)。 岩波書店
平成5年(1993) 11月5日 《週刊金曜日》創刊。編集委員、石牟礼道子・井上ひさし・久野収・椎名誠・筑紫哲也・本多勝一。広告に依存せず、年間予約者(2万3000円)に通信販売。 出版界
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