(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

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月日 事項 年表種別
昭和49年(1974) 12月25日 《岩波古語辞典》刊―編集:大野晋・佐竹昭広・前田金五郎。この辞典は、記紀・万葉の上代から、芭蕉・西鶴・近松の近世に至る古典文学にあらわれる主要語彙を網羅し、従来手薄であった中世・近世関係の文献をも広く渉猟して厖大な語例・文例を採集し、典拠を示して一語一語の意味・用例を的確に説くとともに、他の語とのつながりを明らかにするように努めた。特に基礎的な語については、十分な紙幅をあてて詳述し、語義の展開を体系的に示した。また動詞は終止形でなく連用形によって見出し語とし、語源を同じくする語は一括して解説するなど、合理的な編纂の方法により、また随所に創見に満ちた問題提起を行った。この企画は、1955年《広辞苑》完成の年に発議され、以来20年、編集の3氏がすべての原稿を自ら執筆し、相互検討の末に成ったもので、共著というのがふさわしい。 岩波書店
昭和54年(1979) 5月29日 《校本万葉集 新増補版》刊行開始―全17冊。編集:佐佐木信綱・橋本進吉・千田憲・武田祐吉・久松潜一。新増補版編集:佐竹昭広・木下正俊・神堀忍・工藤力男。復刊するにあたって、改めて古写本・自筆本・写本等を全面的に検討して、旧版の誤謬・遺漏を訂し、また新資料との校異等を新増補校本6冊に収めると共に、諸伝本の標本的写真を収載した《諸本輯影》1冊を加え、全17冊とした。(1982.8.3完結)。 岩波書店
昭和58年(1983) 3月28日 岡見正雄・佐竹昭広《標注 洛中洛外屏風 上杉本》刊―本書は上杉隆憲氏所蔵、狩野永徳の筆になる洛中洛外の屏風を底本とした。この屏風は織田信長が上杉謙信に贈り、以来四百数十年、上杉氏が代々伝えたものであり、中世末から近世初頭にわたる史料として、当時の文化・風俗・年中行事・民俗・芸能・文学を理解する上で、最も信頼するに足る画証である。本書の特色は、この洛中洛外図の一齣一齣を、屏風成立期の前後を中心とする数千点の文献の中から厳選して標注とし、さらに絵解きを加えた点にあり、屏風絵と中世文学のアンソロジーによって、室町期の花の都は立体的に再構築されることになった。 岩波書店
10月20日 創業70年記念出版《日本古典文学大辞典》刊行開始―全6巻。監修:市古貞次・野間光辰。編集:秋山虔・大久保正・大谷篤蔵・久保田淳・佐竹昭広・信多純一・堤精二・中村幸彦。本辞典の対象は上代から近世末に至るいわゆる古典文学の範囲であるが、狭義の文学にとどまらず、旧来かえりみられることの少なかったノンフィクションやローカルな著作にも注目し、また、国語学はもとより、芸能・美術・歴史・思想等々、隣接諸学との関連を重視した。編纂開始以来10余年、市古・野間両氏監修のもとに各界の専門家800余氏が執筆、収録項目は1万3000、この種の辞典としては最大の規模であり、文学史の域をこえて、文化史・思想史にわたる総合辞典の観を呈する。(1985.2.20完結。1986.12.21冊本簡約版刊行)。 岩波書店
昭和61年(1986) 12月2日 《日本古典文学大辞典》簡約版刊行。市古貞次・野間光辰監修、秋山虔・大久保正・大谷篤蔵・久保田淳・佐竹昭広・信多純一・堤精二・中村幸彦編集。さきに刊行した《日本古典文学大辞典》はゆるぎない評価を得ているが、全6巻という厖大なものであるため、簡便で低廉な辞典を望む声が寄せられた。この要望に応え、項目を選りすぐり、解説は省略することなく、手頃な大きさの一冊本とした。 岩波書店
平成元年(1989) 1月12日 《新日本古典文学大系》刊行開始―全100巻。編集:佐竹昭広・大曽根章介・久保田淳・中野三敏。本大系を編纂刊行するにあたっては、先に刊行した「日本古典文学大系」「日本思想大系」「日本古典文学大辞典」を通して蓄積した経験を今日に生かし、さらに発展させることに努めた。全100巻の収録書目は、近年の国文学界と隣接諸分野の研究成果に依拠しつつ、民族の遺産として受け継ぐべき作品、真に読むに値する作品という基準の下に選ばれた。 岩波書店
平成5年(1993) 11月8日 岩波講座《日本文学と仏教》刊行開始―全10巻。編集:今野達・佐竹昭広・上田閑照。日本文化に浸透拡散している仏教思想の影響を、日本文学を核として考察し、日本人の人間観の特質を明らかにするとともに、生きることの意味を追究する。 岩波書店
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