(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

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月日 事項 年表種別
昭和49年(1974) 3月25日 《ブリューゲル全版画》刊―編集:ベルギー王立図書館。監修:ヘルマン・リバース。日本語版監修:土方定一。ブリューゲル歿後400年を記念して、ベルギー王立図書館が編集した作品カタログに拠り、現存する彼の版画95点のすべてを原寸で複製した。収録に当っては同図書館およびリエージュ大学、ストックホルム、ニューヨーク・メトロポリタン各美術館等の協力を得て最良の版が選ばれた。95葉のうち9葉はコロタイプ、86葉はオフセット方式をとった。オフセットでは一切網をかけることなく、厳密に線のみで銅版画の描線の端々まで克明に再現することに努めた。これはブリューゲルが下絵を描き、10数人の彫師がそれぞれの銅版をつくって刷り上げるという元の姿を想定した上での複製作業であった。本書の刊行には、製版・印刷(凸版印刷)・製本・用紙関係者の多大の努力があった。なお、本書はのちに、ベルギー、イタリアの出版社との国際共同出版の実現をみた。 岩波書店
昭和54年(1979) 3月23日 《岸田劉生全集》刊行開始―全10巻。監修:梅原竜三郎・谷川徹三・脇村義太郎・土方定一。編集:岡畏三郎・東珠樹・匠秀夫・富山秀男・岸田鶴之助。劉生は画業ばかりでなく文筆でも優れた作品を残した。歿後50年を記念したこの全集には、彼が生前に発表した詩・小説・感想・評論のすべてを発表順に配列するとともに、日記については、原本の存在するものは原本に拠り、著者自筆の挿絵もすべて収めた。初期日記・大正10年日記・大正14~昭和4年の日記断片は、今回初めて刊行された。(1980.1.23完結)。 岩波書店
昭和55年(1980) 3月18日 《岸田劉生画集》刊―責任編集:梅原竜三郎・谷川徹三・脇村義太郎・土方定一。編集:嘉門安雄・匠秀夫・富山秀男・浅野徹・小池賢博。劉生歿後50年を記念してこの画集は編纂された。彼が〈本職〉と自負した油彩画の紹介を骨子としながらも、水彩画・日本画の傑作を加えた。画題別に彼の画業の歩みをたどり、代表作麗子・於松像の全作品を収録したほか、別冊には油彩作品目録等の基礎資料を集成して、劉生画業の全容を伝える決定版たることを期した。この刊行を記念して3月17日から3月22日まで、日本橋丸善において〈劉生の絵と資料展〉を行った。限定番号入950部は発売即日売切れとなった。 岩波書店
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