(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

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月日 事項 年表種別
昭和28年(1953) 11月10日 《岩波理化学辞典》新版刊―1935年石原純博士の主任編集によって旧版が刊行されてから20年、数次の増補改訂を重ねてきたが、近年における量子力学および原子的化学理論の発展にともない、理化学全般にわたって急激な進歩が行なわれ、さらに大規模な増補と改訂とを必要とするに至った。従来の編集者井上敏・玉虫文一両氏の他に新たに小谷正雄・富山小太郎両氏が参加、1949年末から改訂作業に着手し、3年半を費して完成した。関係執筆者約200人、大量の新項目を追加すると共に、旧版の項目を再検討し、殆どすべてが書き直された。但し小項目主義をはじめ、旧版のすぐれた遺産をうけついだところも多い。この新版も、その後の用語の変化、内容の進展に応ずるため、5年後には、また増訂版を出さねばならなかった。(1958.11.28)。 岩波書店
昭和29年(1954) 10月5日 岩波講座《現代物理学》刊行開始―全12巻、追補1。編集:菊池正士・小谷正雄・朝永振一郎・湯川秀樹・武谷三男。戦後、自然科学の分野で、湯川氏のノーベル賞受賞に象徴されるような世界的水準への躍進が再び始まっていたが、それに伴って、若い世代に最新の知識を伝え、その理論的水準を急速に高めることが痛切に要求されるようになった。とくに今日の科学と技術との発展の根本的基礎を提供するものとして、物理学最近の進歩を若い学徒の共有物とすることは、最も緊急の必要とされ、それに促されてこの講座の企画となったのである。永宮健夫・久保亮五編《固体物理学》(1961.10.16刊)は、この講座の論文を増補して成った著作である。(1955.12.5完結)。追補、1959.5.30刊行。 岩波書店
昭和33年(1958) 4月20日 岩波講座《現代物理学》第二版刊行開始―全14巻。編集:菊池正士・小谷正雄・朝永振一郎・湯川秀樹・武谷三男。本講座第一版(1954.10.5~1955.12.5全12巻)に訂正をほどこし、その後長足の進歩をとげた素粒子論・核融合反応・放射線物理学・超低温などの新項目2巻分を追加した。(1959.5.30完結)。 岩波書店
昭和46年(1971) 5月20日 《岩波理化学辞典 第3版》刊―編集:玉虫文一・富山小太郎・小谷正雄・安藤鋭郎・高橋秀俊・久保亮五・長倉三郎・井上敏。本辞典は、1935年4月刊行以来、1953年11月には《新版》を、また1958年11月には《増訂版》を出すなど、物理学・化学を中心とする自然科学の発達に伴いそのつど改訂を加えてきた。このたびの《第3版》では、新たに安藤・高橋・久保・長倉の4氏の参画を得て、旧版の全項目にわたって検討を加え、全面的に改稿するとともに、最近の研究の進展に対応すべく新項目を増補し、項目名の英仏独語にロシア語を加えるなど、6年余の作業の末に、面目を一新し、刊行された。 岩波書店
昭和56年(1981) 2月24日 《岩波理化学辞典 第3版増補版》刊―編集:玉虫文一・富山小太郎・小谷正雄・安藤鋭郎・高橋秀俊・久保亮五・長倉三郎・井上敏。1971年5月、第3版刊行後の10年間に、素粒子論・相対論・電子分光学・光化学・生物化学・宇宙物理学・地球科学など、理化学の多くの分野で新たに登場した基礎項目約500を増補収録した。 岩波書店
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