(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

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昭和32年(1957) 4月10日 岩波講座《現代応用数学》刊行開始―全15巻。編集:山内恭彦・弥永昌吉・吉田耕作・高橋秀俊・森口繁一 第2次大戦後の飛躍的な技術革新にともなって、数学の研究は多方面の分野に発展し、従来の純粋数学・物理数学・工業数学のほかに、新しい応用数学を急速に発展させた。本講座はこの新しい研究状況に対応して企画され、構成にあたっては、数学全般を通じて必要な問題を選定し、一貫した体系にまとめて解説するという方針をとり、基礎編と応用編とに大別して、もっとも原理的な数学理論からはじめて現代の新しい数学にまで及んでいる。寺沢寛一編《自然科学者のための数学概論(応用編)》、弥永昌吉・杉浦光夫著《応用数学者のための代数学》、吉田耕作・河田敬義・岩村聯著《位相解析の基礎》は、いずれも本講座への寄稿を増補してできたものである。(1958.6.10完結)。 岩波書店
昭和37年(1962) 6月2日 《PSSC物理上》刊―全2巻。翻訳監修:山内恭彦・平田森三・富山小太郎。//アメリカで高等物理学教育刷新の必要が提唱され、その目的で創設されたPhysical Science Study Committee(PSSC)がザカリアス教授等ノーベル賞級の学者を指導者として4ヵ年の討議・研究の結果発表した教科書・実験セット・映画フィルム・参考書のうち、教科書と実験指導書とを翻訳したもの。戦後、わが国の科学教育が著しく日常的経験や実利的効果の重視に傾いていたことに対して漸く批判・反省が生まれ、純粋科学の重要さと系統的学習の必要が強調されはじめていた時にあたり、純粋な物理学的世界像の形成を物理教育の中心の問題として精密に教程を組みあげた本書は、わが国の今後の理科教育にとって非常に大きな示唆を与えるものと認められ、科学者・科学教育者の間で夙に注目されていた。製作にあたっては、原出版社と密接な連絡をとり、図版その他厳密に原書の再現に努めた。発行後の反響も著しかった。(下巻は1963年1月25日刊行)。 岩波書店
昭和61年(1986) 10月13日 山内恭彦氏逝去。 岩波書店
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