(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

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昭和38年(1963) 4月10日 《岩波国語辞典》刊―編集:西尾実・岩淵悦太郎。話し、聞き、読み、書くなど現代人の生活に欠かせない言葉を厳選して、優れた国語辞典をつくりたいという長年の念願が、国語学の権威である両氏の編纂によってここに実現した。収録語数は5万7000余、現代語のほかに学習の参考となる古語も収める。特に日本語のうちで最も基礎的な語については、多くのスペースをさいてその意味と用法とが記述されている。また主要な漢字2300余を大きな活字で掲げ、音訓・字義・熟語などを記して造語成分としての漢字の働きが説かれている。社会の変動に伴って言葉の意味・用法が変化し、新しい語が生まれて語彙が豊富かつ複雑になり、さまざまな混乱が生じている状況のなかで、一字一語のもつ根本的な意味を正確につかみ、用法上の微妙なニュアンスをとらえることによって、生きた日本語の核心にふれることができる。このような困難な課題にはじめて応え得る辞典として、各界各年齢層から高い評価を得て、多数の読者に迎えられた。本辞典の補訂作業は絶えることなく進められ、1971年2月には《第二版》が、1979年12月には《第三版》が、1986年10月には《第四版》が刊行された。 岩波書店
昭和46年(1971) 2月5日 《岩波国語辞典 第二版》刊―編集:西尾実・岩淵悦太郎・水谷静夫。1963年4月刊行以来8年、好評を得てきた本辞典の採録語彙を再検討し、新語・外来語を含む600語を加えた結果収載語は5万8000に達した。新たに漢字の音訓および熟字訓を知る手引き40頁を巻末に付すると共に、国語審議会の審議の進行に伴い当用漢字音訓表が改定される場合を見越して、編集部作製の資料を添付した。なお、第10期国語審議会が、1972年6月に答申(1973年6月、内閣告示)した〈当用漢字改定音訓表〉〈改定送り仮名の付け方〉は、1973年1月10日発行の第二版第3刷から本文に反映した。 岩波書店
昭和53年(1978) 5月19日 岩淵悦太郎氏逝去。 岩波書店
昭和54年(1979) 12月4日 《岩波国語辞典 第三版》刊―編集:西尾実・岩淵悦太郎・水谷静夫。1971年2月、第二版を刊行して以来の言語生活の変動に即して、今回、全面的な改稿を行い、新たに約1000語を加えて内容の一新をはかった。判型も大きくしてB6新判とし、表紙には特製のビニールを用いて使いやすく、一層読みやすく引きやすいよう、造本上にも工夫を加えた。 岩波書店
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