(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

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月日 事項 年表種別
昭和38年(1963) 3月 小冊子《激動の中で―岩波新書の25年》作製―新書判80頁、非売品。岩波新書発刊以来の25年間の歴史を述べ、諸家の批評と読書指導を巻頭に置いた。創刊以来、この叢書の成功に刺激されて幾種類かの〈新書版〉が現れ、またその後も、多くのペーパーバックスが氾濫しているが、その中にあって、岩波新書の特質を読者に理解してもらうため、激動の時代にこの叢書がどのような趣旨で発刊され、どのような歩みをつづけて今日に至ったかを述べたものである。内容:大内兵衛〈岩波新書の文化小論〉、松田道雄〈岩波新書と私〉、阿部知二〈真理と自由〉、〈岩波新書について―赤版時代・青版時代〉。(4.1発行)。岩波文化講演会の来会者、その他希望者に贈呈した。講演会は4月22日の福岡をはじめとして11月末までに全国26都市で開催。 岩波書店
昭和41年(1966) 2月19日 《家庭の教育》全4冊同時刊行―編集:勝田守一・松田道雄。この叢書は、心身両面にわたる子どもの発達過程に応じて、家庭教育のあるべき姿を懇切に説き、いろいろと困難な問題に悩む父母に教育上のよりどころを提供することを目的とした。そして幼年・少年・青年の各時期を人間の一生のなかに位置づけることによって、全冊を読みつないでゆけば、一人の子どもが成人になるまでの問題処理の方向性が理解できるよう配慮した。 岩波書店
10月17日 《三木清全集》刊行開始―全19巻。編集:大内兵衛・東畑精一・羽仁五郎・桝田啓三郎・久野収。1946年9月刊行の《三木清著作集》全16巻には、当時の占領軍の命令、その他の事情によって収録を見合わせた資料も多く、戦後の悪条件のため造本も十全とは言い難いものであった。今回の全集は、新発見のさまざまな評論・日記などを加えて全集とした。なお、刊行に先立ち、三木氏の命日9月26日には〈三木清を偲ぶ〉講演会を東京・京都で同時に開催し、東京では古在由重・羽仁五郎の両氏が、京都では松田道雄・阿部知二・久野収・吉野源三郎の諸氏が講演を行った。(1968.5.24完結)。 岩波書店
昭和42年(1967) 6月29日 《考える人―五つの箱=岩波文庫より》発売、ならびに小冊子作製―この年、岩波文庫創刊40年にあたり、12名の先生方にお願いして、現代に生きる人々が直面している中心課題を5つのテーマにしぼり、岩波文庫の中から、テーマごとに17~19冊を選択してセットとした。それぞれのテーマについて選者に読書の手引きの執筆をお願いして小冊子とし、各セットに付した。選者は、〈学問の精神〉=湯川秀樹・大塚久雄、〈国家とは何か〉=丸山真男・日高六郎・福田歓一、〈人生〉=吉川幸次郎・中野好夫、〈人間の解放〉=宇野弘蔵・中野重治・松田道雄、〈生きるよろこび〉=桑原武夫・久野収の諸氏である。 岩波書店
11月13日 松田道雄《育児の百科》刊―社会や家庭の環境が大きく変化した戦後、育児の問題は、祖母や母から引きはなされた若い母親たちをひどく困惑させた。藁をもつかむ気持で頼った育児書の多くには、個性を無視した寄せ集めの医学知識か、面倒な栄養学の解説しかなかった。市井の一小児科医として、30年にわたって母親の悩みを聞き、自ら幼い生命の成長に手を貸してこられた松田氏は、その深い学識と豊富な体験をもとに、この若い母親のための一冊を書き上げられた。発売の反響は極めて大きく、年々多くの読者に迎えられた。 岩波書店
昭和49年(1974) 4月1日 小冊子《新選100冊の本―岩波文庫より》作製―新書判56頁、非売品。1961年7月、岩波文庫創刊35年を機に、若い人々の読書の指標たるべく、15人の先生方を選者として既刊書より100点を選ぶことを試み、好評を得たが、その後10数年をへたので、今回改めて100点を選びなおした。新たな選択の結果、前100冊の本の書目のうち54点がいれかわることとなった。選者:内田義彦・大江健三郎・加藤周一・辻邦生・都留重人・鶴見俊輔・寺田透・中野好夫・林達夫・藤沢令夫・益田勝実・松田道雄・丸山真男・湯川秀樹・吉川幸次郎。 岩波書店
昭和55年(1980) 9月30日 松田道雄《新版 育児の百科》刊―1967年11月、第1版刊行後、年々小改訂を加え、多数の家庭に迎えられてきたが、母と子をめぐる環境がますます悪化しているいま、最新の小児科学にもとづく改訂と、妊娠中の注意、父親への助言などを加えて新版とした。 岩波書店
昭和62年(1987) 9月17日 松田道雄《育児の百科》最新版刊行。《ビデオ版 育児の百科》(本とビデオのセット)発売。 岩波書店
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