(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

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月日 事項 年表種別
昭和46年(1971) 3月25日 ・人事 3.25 任 総務部長 元山俊彦 出版部長 山崎峯男 校正部長 迎田英男 宣伝部長 榎本和歌男 辞典部長 川崎勲 営業部長 古荘信臣 編集副部長 山鹿太郎 編集副部長 中島義勝 出版副部長 渡辺治 辞典副部長 木越晃 岩波書店
昭和50年(1975) - ・人事 3.1 任 出版部長 渡辺治 辞典副部長 山鹿太郎 編集副部長 田村義也 編集副部長 竹田行之 6.1 任 営業部長 関谷盛男 営業副部長 杉山文三 岩波書店
昭和53年(1978) 5月30日 第29回定時株主総会開催―この期の売上高は前期を3%上回り、部数も2%の増であった。この期は、岩波文庫創刊50年、岩波新書創刊40年目に当り、また青版新書は1977年5月に刊行書目が1000点に達した。これらを記念して全国20都市で記念講演会を催し、5月には岩波新書の新刊10点を刊行、これを機に黄版新書に切りかえ、新しい時代に向けて再出発をはかった。岩波文庫もまた9月に津田左右吉《文学に現はれたる我が国民思想の研究》をはじめとする新刊10点と復刊32点40冊を記念刊行した。配当1割5分。取締役任期満了につき改選、取締役元山俊彦退任し、渡辺治・中島義勝・志賀直吉が取締役に新任、その他重任。取締役会において互選の結果、代表取締役会長に岩波雄二郎新任、代表取締役社長に緑川亨新任、常務取締役に木越晃重任、迎田英男新任。なお、次の挨拶状を書店に関係ある方々に送る。//(前略)さて、早いもので、私が父の後を継ぎましてから満三十二年が経過いたしました。仕事に追われ続けて過ごして参りましたので、たいへん短い期間であったように感ぜられますが、父が岩波書店を創めましてから亡くなるまでが三十二年八カ月であったことを思いますと、父亡きあとの三十二年も決して短くなかったことがわかります。//この間社長として特に申し述べるに足る業績も残しておりませんが、父が一生かかって遺した創業の精神を受け継ぎ、出版の本道を踏みはずすことなく今日まで参ることが出来たのではないかと存じております。これもひとえに皆様方の御懇清によるものと存じ、心から御礼申しあげます。//たまたま若くして父の後を継ぐことになりましたため、思いがけず長いあいだ最高責任者の地位にいたことになり、また私も本年数えて六十歳になりましたので、かねてから考えておりましたとおり、社の将来の発展も考えて、この機会に、より若い人に責任をもってやってもらうことといたしました。幸いに現専務緑川亨は、これからの岩波書店を背負って立つにふさわしい人物と存じますので、今回、私が代表取締役会長に、緑川亨が代表取締役社長に就任することといたしました。(後略)岩波書店取締役会長 岩波雄二郎//(前略)私、このたび岩波雄二郎社長の代表取締役会長就任にともない、後任として代表取締役社長に就任いたしました。経験も浅い若輩の身に余る大任でございますが、会長はじめ全役員と力を合わせ、書店全員の意欲を結集し、創業以来六十五年の社業を守り、これを発展させるべく、微力を尽す所存でございます。大きな変動の時期にあって、出版の事業が負う役割は大きいものがあると存じます。なにとぞ一層の御指導御鞭撻を賜りますよう、謹んでお願い申しあげます。(後略)岩波書店取締役社長 緑川亨 岩波書店
昭和54年(1979) 7月5日 取締役渡辺治、日本出版代表団の一員として中国を訪問。 岩波書店
昭和56年(1981) 5月29日 第32回定時株主総会開催―この期の売上高は前期をやや上回った。市況の底冷えは著しく、とりわけ前年秋以降の書籍の売行き低減は前例をみないものがあった。当社の書籍についても売上げ予測を下回るものがあったが、生産調整、経費の全般的節減をはかり、この状況に対処した。新刊は雑誌を除いて424点と前期より9点増加した。1980年秋、《岩波少年文庫》は創刊30年を迎え、この期に少年文庫に多くの新刊を加えるとともに、児童書のブック・フェアを全国の小売書店で行った。所期の目的を達する上で、いま一歩の感はあったが、市場の新たな開拓と売上増に貢献するところがあった。配当1割。取締役木越晃・倉持幸一辞任し、後任取締役に関谷盛男・石崎津義男新任。監査役任期満了につき改選、種田孝一重任、上西実新任。取締役会において互選の結果、常務取締役に渡辺治新任。 岩波書店
昭和57年(1982) 5月31日 第33回定時株主総会開催―当期の売上高は前期を5.5%下回った。しかし、この期は、1981年2月に中期展望のもとに計画した懸案の諸施策の実施につとめ、また、原価率の低下をはかり、かえって営業利益・経常利益ともに前年を大幅に上回った。新刊は雑誌を除いて468点と前期より44点増加した。先期に引き続いて今期も市況の冷えこみはきびしく、新刊においては予測を越える実績を得たが、在庫出品は予想を下回った。配当1割。取締役任期満了につき改選、それぞれ重任。取締役会において互選の結果、取締役会長に岩波雄二郎重任、取締役社長に緑川亨重任、常務取締役に中島義勝・渡辺治重任。 岩波書店
昭和59年(1984) 5月31日 第35回定時株主総会開催―この期の売上げは前期を3.8%上回った。創業70年を迎え、この期を将来への展望を拓く転機とすることを願い、多くの努力を傾注した。学術書を主軸としつつ、時代の要請に応える多様な出版活動のステージをつくるところにその目的はあった。創業70年記念出版事業として《中江兆民全集》《日本古典文学大辞典》《広辞苑 第三版》等があったが、それぞれ記念出版にふさわしい声価を得た。しかしながら、一般的にこの年は書籍の売行きの地盤沈下は著しいものがあり、当社においても在庫出品の鈍化等により、売上げの伸びは予測を下回った。営業販売活動においては、《広辞苑 第三版》の販売、新しいカバーをつけ若い読者を対象とした《岩波文庫101》のキャンペーン、新刊コーナー特販店の設置等、従来を超える積極的な試みが行われ、一定の成果を得た。配当1割2分。取締役任期満了につき改選の結果、安江良介取締役に新任、その他重任。取締役会において互選の結果、取締役会長に岩波雄二郎重任、取締役社長に緑川亨重任、専務取締役に中島義勝新任、常務取締役に渡辺治重任、志賀直吉新任。 岩波書店
昭和61年(1986) 5月30日 第37回定時株主総会開催―売上げは前期比0.3%減となった。配当1割2分。取締役任期満了につき改選、引きつづく取締役会において互選の結果、代表取締役会長に岩波雄二郎重任、代表取締役社長に緑川亨重任、専務取締役に中島義勝重任、常務取締役に志賀直吉重任、石崎津義男新任、取締役に安江良介重任・関谷盛男新任、常務取締役渡辺治退任。 岩波書店
平成5年(1993) 2月10日 シリーズ《日本近現代史―構造と変動》刊行開始―全4巻。編集:坂野潤治・宮地正人・高村直助・安田浩・渡辺治。幕末・維新期から高度成長を経た1980年代までを発展段階論的に再構成し、新しい歴史像提示を試みる。(1993年12月完結)。 岩波書店
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