(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

"芦部信喜"が書かれている年表項目はハイライトされています。

表示切替
月日 事項 年表種別
昭和40年(1965) 6月10日 岩波講座《現代法》刊行開始―全15巻。編集:碧海純一・芦部信喜・伊藤正己・井上茂・潮見俊隆・雄川一郎・小川政亮・加藤一郎・小林直樹・高野雄一・高柳信一・蓼沼謙一・橋本公亘・平野竜一・三ケ月章・矢沢惇・和田英夫・渡辺洋三。//敗戦を境として激しい社会変動を体験した日本において、憲法をはじめとする全法律秩序は、内外の政治=社会的な諸条件とかかわりつつ複雑な過程を経て変革されてきた。わけても1955年以降の高度経済成長政策の実施にともない、社会の近代化が急激に進行する反面、多くのひずみも現われ、現代法の実態もいよいよ錯雑の度を加えてきた。この講座はかかる認識の上に立って、新しい社会に対応する法律学のあり方を求めて、法解釈学・法社会学・法哲学・比較法学など、各法分野をあげて社会の新しい局面に展開する法律上の根本問題を選び、その意味と問題性とを広い視野から解明すべく編纂された。このため法学の各部門において戦後20年の研究を重ねてきた中堅15氏が集まり、数次にわたる討論の上、それぞれに有機的な連関をもつ全15巻の編集を分担されることとなった。この講座における法学の全分野をあげての共同研究は、戦前・戦後を通じて初めての試みであり、法学研究に新風を吹きこむものとなった。(1966.11.29完結)。 岩波書店
昭和42年(1967) 11月30日 宮沢俊義《憲法の原理》《憲法の思想》刊―宮沢氏の多年にわたる憲法学研究の業績は、多方面にわたりその量は厖大なものであった。先生はその整理編成を小林直樹・芦部信喜の両氏に託され、全7冊の構成をえた。うち3冊は有斐閣で刊行。岩波書店からは上掲2冊のほか、1968年1月及び2月に《憲法と政治制度》《日本憲政史の研究》を加えて計4冊が刊行された。 岩波書店
昭和44年(1969) 5月10日 《岩波六法全書》40周年記念の会―京都中村楼にて、末川博氏はじめ参会者17名。翌11日に京都法然院にて行われた末川氏を中心に安倍恕・大江保直・山木戸克己・佐伯千仭・芦部信喜・鮫島真男・鵜飼信成・吉野源三郎の各氏による座談会記録は、〈法律面から見た昭和史―《岩波六法全書》40周年に際して〉の表題で《図書》11・12月号に掲載された。 岩波書店
昭和55年(1980) 10月3日 《岩波コンパクト六法》創刊―編集:芦部信喜・奥田昌道・窪田隼人・竹内昭夫・谷口安平・内藤謙。年々新しい法律が作られ、六法全書の量的増大は避けられない。携帯版の常用六法を、という年来の計画が6氏の指導をえて結実した。主要法令は文字を大きくし、難読語にはふりがなをつけ、〈基礎法令用語解説〉を付するなど、編集上、また造本上にも創意工夫をこらした。 岩波書店
昭和58年(1983) 5月19日 岩波講座《基本法学》刊行開始―全8巻。編集:芦部信喜・星野英一・竹内昭夫・新堂幸司・松尾浩也・塩野宏。岩波講座《現代法》全15巻は、1965年6月から刊行されたが、その後、今日に至る間に一層細分化し、発展してきた法学各分野の研究を、ふたたび総合体系化し、また基本に遡って諸概念を再吟味し整理する必要性にこたえてこの企画は発足した。人・団体・財産・契約・責任・権力・企業・紛争という、およそ法学の掲げるテーマとしては極めてオリジナルな表題のもとに、法学諸分野と政治学の第一線に立つ研究者90氏の緊密な協力を得て編集された本講座の各巻は、〈総論〉〈近代法から現代法への展開〉〈現代における新しい問題〉の3部から構成され、これまでの講義・教科書では接近できなかった現代社会の新しい法現象・法律問題を取り上げている。(1984.2.24完結)。 岩波書店
昭和60年(1985) 8月9日 閣僚の靖国神社参拝問題に関する懇談会(座長林敬三郎日赤社長)、公式参拝を促す報告書提出(佐藤功・芦部信喜らの違憲の主張を付記)。 内外事情
平成3年(1991) 12月7日 《岩波判例基本六法》刊行開始―編集:芦部信喜・奥田昌道・小早川光郎・新堂幸司・竹内昭夫・田宮裕・西原春夫。 岩波書店
PAGE TOP