(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

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月日 事項 年表種別
昭和44年(1969) 5月19日 岩波講座《世界歴史》刊行開始―本巻30巻別巻1(総目次・総索引)。編集委員:荒松雄・板垣雄三・岩見宏・太田秀通・越智武臣・斉藤孝・佐伯有一・佐藤長・柴田三千雄・西嶋定生・堀米庸三・護雅夫・弓削達。伝統的な〈西洋史〉〈東洋史〉〈国史〉という区分を超えて、主体的な問題意識をもって学界多年の研究成果を整理・集成して、さきの岩波講座《日本歴史》と並立する講座として企画された。編集委員13氏の指導の下に、全国三百数十名におよぶ第一線の研究者の参加をえて準備3年、漸くここに刊行を開始することができた。本巻30巻は1971年11月に完成したが、世界歴史の厖大な事象と記述のなかから一定の名称・名辞を選び出す索引の作成には予想外の日時を要し、その完成は3年の後となった。(1974.11.30完結)。 岩波書店
昭和54年(1979) 6月6日 《大航海時代叢書 第II期》刊行開始―全25巻。編集:生田滋・越智武臣・高瀬弘一郎・長南実・中野好夫・二宮敬・増田義郎。この第II期に蒐められた作品群は、第I期の単なる補完物としての役割に留まるものではなく、それ自体まとまりをもった叢書として自立しており、同時に第I期全11巻をその中に取りこみ、全36巻の大航海時代にかかわる一大叢書をつくり上げ、問題設定の深まりと拡がりをみせるにいたっている。第II期では〈大西洋世界〉、つまりインディアス(アメリカ大陸と周辺の島々)を軸に、アフリカとヨーロッパの三地域がとり交わす空間に重点が置かれている。第II期の末尾に全5巻のラス・カサス著《インディアス史》が収められたのも第II期の特色を示すものであるが、その主題は、ここに繰りひろげられたヨーロッパの事業全体に対する彼ら自身による根源的な批判にあった。その他にも、大航海時代にあって、ヨーロッパの〈後進国〉イギリス・フランス・オランダなどが、〈先進国〉ポルトガル・スペインに対抗してすすめた活溌な運動、世界各地に足をのばした宣教師たちの精力的な布教活動などにも組織的に発掘の手をのばすなど、第I期にはみられない観点が取り入れられた。(1986年末までに19冊刊行)。 岩波書店
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