(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

(グレーの背景色)は、「渋沢関係略年譜」を参考のために表示しています。この社史に掲載されている年表項目ではありません。

月日 事項 年表種別
昭和51年(1976) - 【竜門社】熊本支部開設。 渋沢関係略年譜
10月28日 全国大学生活協同組合連合会、日本書籍出版協会に対し注文書籍の流通改善の要請を行う。注文の不着・遅延の苦情が多く、同連合会が行った調査では、注文から入手まで東京で15日、地方では20日以上かかることが多いことがわかった。同連合会はこれでは、読者の購読意欲を減退させ、文化普及の地域格差をますます助長すると指摘し、取次会社に今まで以上に〈客注〉改善を要求していくが、出版社側にも、認識の甘さ、取組みの弱さがあると訴える。 出版界
10月29日 政府、1977年度以降の〈防衛計画の大綱〉を決定。11月5日、政府、毎年度の防衛費を国民総生産(GNP)の1%以内と決定。 内外事情
10月 《新選100冊の本―岩波文庫より》セット販売。 岩波書店
11月2日 雑誌自動販売機メーカー・販売業者・版元の三者により全国雑誌自動販売協議会を設立(12月20日の第1回総会で出版倫理委員会の設置を決め、毎月1回定例会を開き、タイトル・表紙・内容などについて自主規制を強めていき、さらに規制案の作成をめざす)。 出版界
11月3日 今井賢一《現代産業組織》、第19回日経経済図書文化賞受賞。 岩波書店
11月8日 岩波講座《日本語》刊行開始―全12巻別巻1、編集:大野晋・柴田武、日本語とは何か、繰り返し論議されながら、しかし自国語に対する日本人の認識は必ずしも十分とは言い難い。この講座は、日本語の内部構造を体系的に記述するだけでなく、さらにそれを包み支える社会的・文化的背景に新たな光を投ずることによって日本語の全体像を把握し、国民の知的共有財とすべく企画された。国語学・言語学の総合をめざしたこの試みは、多くの読者に迎えられた。(1978.3.28完結)。 岩波書店
11月10日 有斐閣、創業100周年を記念し《有斐閣新書》を刊行。 出版界
11月10日 浦和市の須原屋、創業100周年記念式典(埼玉会館)を開催。また《須原屋の百年》を作成、配付。 出版界
11月10日 天皇在位50年記念式典、日本武道館で開催。美濃部・畑・長洲各知事欠席。 内外事情
11月11日 公明・民社両党、総選挙で初の協力合意。28日、社会・公明両党も初協定調印。(協力選挙区を選定、1人候補者を支持)。 内外事情
11月12日 主婦の友社、創業60周年と同社のお茶の水図書館開館35周年を記念し、総合文化展(主婦の友ビル)を開催(~16日)。 出版界
11月15日 同文舘出版、《風雪八十年―同文館創業八十周年史》を刊行。 出版界
11月16日 《和辻哲郎全集》第2次刊行開始―全20巻。刊行後15年を経てその間再刊を望む声が絶えなかったが、再刊に当っては、初版の折の未収載の多くの文章を増補して、最終巻第20巻を再編成した。前回の読者にはその追補分288頁を〈補遺〉として販売した。(1978.6.16完結)。 岩波書店
11月19日 《現代法叢書》刊行開始―現代の法と法学は、激動する社会状況に対応するため、全般にわたる再検討・再構成を要請されている。本叢書は、現実が提起する諸問題について、人権を中心に据えた観点から、現代法の主要問題を総合的・系統的に究明し、全体的な展望を切り拓くことを意図した。(1986年末までに9冊刊行)。 岩波書店
11月19日 第1回日本児童文芸家協会賞=宮脇紀雄《ねこの名はヘイ》。 出版界
11月25日 《左千夫全集》刊行開始―全9巻。編集:土屋文明・山本英吉。昭和の初期に歌集1、歌論集3冊を刊行したが、本全集は〈野菊の墓〉の小説家であり、〈牛飼い〉の歌人でもある左千夫の文業の全容をはじめて編む企てであった。山本英吉氏の数十年におよぶ資料蒐集の努力によって、短歌・歌論・小説等、その原型が忠実に復刻され、加えて書簡約1000通を収めて、文字通りの全集としての完成をみた。(1977.12.23完結。第2次1986.11.5刊行開始)。 岩波書店
11月25日 1970年4月以降6年7ヵ月間に及んだ光文社の労働争議は、労使が争議終結に関する協定書に調印。 出版界
11月25日 家の光協会、創業50周年を記念し《家の光五十年の人と動きと》を刊行。 出版界
11月30日 東京地裁民事八部、更生会社三省堂(管財人・上野久徳)の更生計画案を同日開催された関係人集会の満票に近い同意のもとに認可・決定。 出版界
11月 1977年3月卒業を含む大学卒業者の採用試験、紹介によって行い、応募者156人。(男子2人・女子2人採用)。 岩波書店
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