(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

(グレーの背景色)は、「渋沢関係略年譜」を参考のために表示しています。この社史に掲載されている年表項目ではありません。

月日 事項 年表種別
昭和51年(1976) - 【竜門社】熊本支部開設。 渋沢関係略年譜
9月20日 警察庁保安部、少年と出版物に関する懇談会を開き、雑誌自販機を常時、警察庁の監視下に置き取締まると発表。 出版界
9月21日 日本出版取次協会、月1回支払制問題で8月4日に合意の1977年1月期からの実施は困難、と表明。日本書店組合連合会はこれに強く反発、決議文を手渡す。 出版界
9月24日 岩波少年少女の本《ゲド戦記》刊行開始―全3冊。(1977.8.30完結)。 岩波書店
9月24日 岩波少年少女の本《モモ》刊―のちに刊行された他のエンデの著書とともに、長期にわたって版を重ねている。 岩波書店
9月29日 川崎市議会、全国初のアセスメント条例案を可決。 内外事情
9月30日 日本文芸家協会、出版社に対し、検印を廃止する際には、これに代わる発行部数確認の方法として製本所・印刷所などの証明を著者に提示してほしい、またインタービュー・電話取材・アンケートなどについて謝礼金を支払ってほしい、と要請(11月15日、著者が要望する場合は検印を行うようにとの要請文書を各出版社に送付)。 出版界
10月6日 中国、江青・張春橋ら文化革命指導者を逮捕(4人組事件)。7日、華国鋒、党主席に就任。 内外事情
10月6日 タイ、軍部クーデター。22日、タニン内閣発足。 内外事情
10月8日 東大理学部助手石橋克彦、地震学会で〈駿河湾に大地震発生の恐れ〉と発表。 内外事情
10月10日 たいまつ社、《たいまつ新書》を刊行。 出版界
10月12日 宇都宮徳馬自民党代議士離党(ロッキード事件と金大中事件への党の取組み方に不満)。28日、議員辞職。 内外事情
10月13日 最高裁、香川県の〈財田川〉強殺事件(1950年)で、初めて死刑囚(谷口繁義)に再審の道をひらく。(1981.9.30再審開始)。 内外事情
10月15日 社員旅行―塩原へ、参加者144人。 岩波書店
10月15日 稲葉法相、衆議院ロッキード問題調査特別委員会で、〈灰色高官〉は18議員と発表。11月2日、法相、田中角栄・二階堂進・佐々木秀世・福永一臣・加藤六月の5議員を明示。 内外事情
10月18日 〈岩波の文化講演会〉を京都で開催、続いて11月4日には東京で、11月8日には那覇で開催。 岩波書店
10月20日 新潮社、創立80周年を記念し《新潮社八十年図書総目録》と《新潮社八十年小史》を刊行。 出版界
10月21日 自民党挙党体制確立協議会総会、三木総裁退陣要求を宣言。後継に福田赳夫を推薦。11月5日、福田副総理辞任。 内外事情
10月28日 《原典中国近代思想史》刊行開始―全6冊。編集:西順蔵。本書は、原典の忠実な翻訳によって、アヘン戦争から中華人民共和国の成立に至る100年の中国の思想の歩みについて、従来の枠組に捉われることのない新たな認識を得ることを目的として企図された。西氏を中心とする8名の専門家、伊東昭雄・小島晋治・近藤邦康・新島淳良・野村浩一・丸山昇・丸山松幸氏らによる長年の共同研究によって成る厖大な文献の中からその成果200篇をもって全6冊が構成され、うち140篇は初めて邦訳されたものであった。(1977.4.27完結)。 岩波書店
10月28日 《禅籍抄物集》第1期予約限定出版―全11冊。監修:財団法人松ヶ岡文庫。解題:古田紹欽。室町期から江戸期にかけての禅門高僧による漢籍仏典の講義手控や講義聞書である抄物は、国語史の研究に重要な地位を占めており、また日本における禅思想の展開を跡づける不可欠の史料である。鎌倉松ヶ岡文庫収蔵の漢籍抄物から特に稀覯の善本をえらび、その5点を精密な影印版として第1期全11冊として刊行した。(第2期全12冊は1977.11.28刊)。 岩波書店
10月28日 高木貞敬《記憶のメカニズム》(岩波新書)、日高敏隆《チョウはなぜ飛ぶか》(岩波科学の本)、第30回毎日出版文化賞受賞。 岩波書店
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