(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

(グレーの背景色)は、「渋沢関係略年譜」を参考のために表示しています。この社史に掲載されている年表項目ではありません。

月日 事項 年表種別
昭和9年(1934) - 【渋沢敬三】日本民族学会理事就任。 渋沢関係略年譜
5月3日 枢密院議長倉富勇三郎辞職、後任―木喜徳郎。 内外事情
5月5日 岩波講座第11次《東洋思潮》刊行開始―全18巻。編集:津田左右吉・池内宏・羽田亨・武内義雄。(1936.11.5完結)。 岩波書店
5月6日 店員定例旅行―箱根・熱海へ。 岩波書店
5月8日 社会大衆党、飯米要求闘争を全国に展開。 内外事情
5月14日 農林省、12県に農民道場設置。 内外事情
5月30日 元帥海軍大将東郷平八郎歿、6月5日国葬。 内外事情
5月 岩波茂雄は創業20周年を記念する意味をもこめて独りひそかに〈岩波賞〉と名づけた賞金制をはじめた。そのころ○○賞というものがいくつかあったが、岩波は書店が自分の名をつけて尊敬すべき人あるいは業績に対して賞を与えるなどということは潜越ではないかと考えて、まったく人に知れない賞を作ったのである。この賞は1人に1000円を呈上することとし、1年間に5人まで出すことができるという、自分自身の規定を作った。また、呈上する相手の方は岩波自身が尊敬し且つ学問・芸術・社会に貢献した人であること、その選衡は岩波の単独の判断で行うこととした。第1回は日本ローマ字社・山田盛太郎氏・神山復生病院・田辺元氏及び加藤完治氏主宰の国民高等学校(海外移民の教育を目的とする施設)の五つであった。岩波は自分で賞金を持参して、嘉納されるように鄭重に懇請した。以後毎年つづき、戦争直前までに合計29人に贈った。 岩波書店
5月 文部省、小学校用国定教科書の文字につき学制発布以来の木版使用を全部活字に改める方針を決定。 出版界
5月 新潮社《日本文学講座》(全15巻)、平凡社《大辞典》(全26巻)、日本評論社《金融大辞典》(全3巻)刊行開始。 出版界
5月 ジョイス《ユリシイズ》下巻(伊藤整・永松定・辻野久寧訳、第一書房刊)発禁。 出版界
6月1日 岩波講座第4次《地質学及び古生物学、砿物学及び岩石学、地理学》全33巻完結。(第1回、1931.2.20)。 岩波書店
6月1日 刀江書院《児童》創刊。 出版界
6月1日 百貨店の書籍部新設に対し、小売書店により〈百貨店書籍部設置反対期成同盟〉結成される。 出版界
6月1日 文部省に思想局設置。 内外事情
6月6日 蓑田胸喜、東京帝大教授末弘厳太郎を治安維持法違反・不敬罪・国憲紊乱罪で告発。 内外事情
6月15日 岩波講座第9次《世界文学》全15巻完結。(第1回、1932.11.20)。 岩波書店
6月23日 ILO、失業者扶助にかんする条約案採択。 内外事情
6月26日 文部省、図書推薦ならびに図書認定制度の効果をあげるため官民合同の良書普及協議会を開催。(以後《図書館雑誌》その他に推薦図書が掲載される)。 出版界
6月30日 ナチス、レーム隊長以下突撃隊幹部を粛正。 内外事情
6月 満州国、民間資本歓迎を声明。 内外事情
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