(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

(グレーの背景色)は、「渋沢関係略年譜」を参考のために表示しています。この社史に掲載されている年表項目ではありません。

月日 事項 年表種別
昭和40年(1965) - 【竜門社】渋沢栄一伝記資料刊行会、『渋沢栄一伝記資料』第58巻を刊行、解散。引き続き竜門社が刊行する別巻10巻の編集を開始する。 渋沢関係略年譜
11月10日 姚文元、上海《文匯報》で、呉唅〈海瑞罷官〉を批判。(文化大革命への序曲)。 内外事情
11月11日 ローデシアのスミス首相、イギリス連邦からの一方的独立を宣言。(12.18、対英断交9ヵ国に達する)。 内外事情
11月13日 サリドマイド禍の28家族、国と2製薬会社に6億3199万円の損害賠償訴訟。 内外事情
11月14日 第7回琉球立法院選挙。開票と同時に瀬長亀次郎ら4候補に失格宣言。民主19・社大7・社会2・人民1・無所属3。 内外事情
11月14日 南ベトナムのブレーメ攻防戦(10月以来)で米第1騎兵師団(空輸機動師団)と北ベトナム正規軍、初の激戦展開(~19日)。 内外事情
11月15日 日本・アメリカなど10ヵ国、中国代表権問題を重要事項に指定する決議案を国連総会に提出。 内外事情
11月16日 《リンドグレーン作品集》全12巻完結。(第1回、1964.12.16)。 岩波書店
11月16日 東京書籍、戦争肯定と誤解されることを避けるため同社発行の1966年度用社会科教科書から、東条英機首相の写真を掲載することを中止。 出版界
11月18日 東洋経済新報社、創業70周年記念祝賀会(同社)を開催、記録映画〈言論百年〉を上映。 出版界
11月19日 閣議、財政処理のため国債発行を決定。(戦後初の赤字国債)。 内外事情
11月20日 岩波講座《現代の生物学》刊行開始―全9巻。編集委員:伊勢村寿三・太田行人・川喜田愛郎・加藤淑裕・川那部浩哉・吉川秀男・木原弘二・近藤洋一・佐藤七郎・団勝磨・時実利彦・渡辺格。今世紀前半、物理学に始まった科学革命は、生命現象の科学に波及し、今世紀後半には、生物科学こそ科学的探究の中心となるのではないかと予測されていた。そのような時期に、細胞学・生化学・遺伝学・発生学・免疫学・脳生理学・生態学・進化学など、生物学各分野における研究の成果を集約総合して、生物科学としての発展の展望を得る目的で、わが国における第一線の研究者の方々によって編集された先進的な試みであった。(1967.3.20完結)。 岩波書店
11月25日 防衛庁の招待による自衛隊見学旅行(1月20~23日、22社参加)や、婦人誌の経営者・編集長クラスとの懇談会の開催、婦人記者団を九州の航空自衛隊見学に招待(11月10~12日)するなど、政府・自民党による工作が目立ち、これは日韓条約批准強行のあらわれであるとして日本出版労働組合協議会は、出版対策委員会を中心にこの動きを重視、自衛隊の招待問題、《自由新聞》の問題などに対して、その見解を発表、批判(同協議会機関誌《出版ジャーナル》第2号に掲載)。 出版界
11月26日 創立30周年の日本ペンクラブ、毎年11月26日をペンの日として記念すると発表。 出版界
11月26日 アメリカ、非公式に、将来原子力空母の日本寄港が必要と日本政府に連絡。 内外事情
11月29日 サーティ編《現代の数学》刊行開始―全3冊。監訳:弥永昌吉・吉田耕作。1962年以来、アメリカのワシントン大学では、世界的に著名な数学者を招待して、〈現代の数学〉各分野についての一般向きの講演が行われ、この試みは成功裡に1964年完結した。本書はそれらを6講ずつ3冊に編成したものである。純数学的あるいは応用的な見地から、それぞれの分野の評価、数学全体の中における位置、さらにその将来への見通しが、数式ぬきの配慮をもって記されている。(1968.3.10完結)。 岩波書店
11月30日 新潮社、《新潮国語辞典》を刊行。 出版界
12月1日 《図書》12月号〈漱石〉特集号発行。 岩波書店
12月7日 《世界》1966年1月号〈創刊20周年記念〉が発行され、同日、帝国ホテルにおいて《世界》創刊20周年記念の会を開催、参会者336名。 岩波書店
12月7日 ローマ法王パウロ6世と東方教会アテナゴラス総主教、共同宣言。1054年以来の〈破門宣告〉を解消。 内外事情
12月9日 《漱石全集》刊行開始―全16巻。漱石一周忌にあたる1917年12月、第1回の《漱石全集》を刊行して以来、小宮豊隆氏指導のもとに全集の刊行は7回を数え、延部数は600万に及んでいる。この年12月9日は漱石歿後50年、1966年1月5日が生誕100年となるのを記念して新版を刊行した。全作品の真の姿を不動のものとして後世に遺しうるよう校訂に万全を期し、判型は菊判を採用した読みやすい本文、石鼓文朱色表紙を用いた堅牢な造本、そのいずれをとっても個人全集の規範となるものとした。この全集をもって《漱石全集》の〈定本〉とする。(1967.4.28完結)。 岩波書店
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