(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

(グレーの背景色)は、「渋沢関係略年譜」を参考のために表示しています。この社史に掲載されている年表項目ではありません。

月日 事項 年表種別
昭和8年(1933) - 【竜門社】青淵先生の遺言により渋沢家から曖依村荘を受贈する。財団法人渋沢青淵翁記念会が東京・常盤橋公園に青淵先生の銅像を建てる。 渋沢関係略年譜
4月 内務省、円本以来増加した著作権者対出版社および出版社間の紛議と議会における出版権法案の経緯に鑑み、出版業者の権利保護と著作権法の不備の是正につき基本方針を決定、調査立案。(これが翌年の著作権法の改正となる)。 出版界
4月 中央公論社《堺利彦全集》(全6巻)刊行開始。 出版界
4月 平野常治《一九三二年世界経済恐慌の動き》(隆章閣刊)発禁。小林多喜二《転形期の人々》(国際書院刊)、木村禧八郎《転換期経済学》(太陽社刊)一部削除。 出版界
4月 新潮社《新潮文庫》刊行開始。 出版界
5月2日 ソ連、東支鉄道(のち北満鉄道と改称)の日本または満州国への譲渡を正式提議。 内外事情
5月3日 建築家ブルーノ・タウト来日。 内外事情
5月10日 ベルリンでナチス党員、マルクス、フロイト、トーマス・マンなどの著書を焚く。 内外事情
5月12日 文部省、商工省の用紙規格化方針に呼応し、小学校教科書の判型を菊判からA5判に改める方針を決定。 出版界
5月13日 長谷川如是閑・三木清ら、ナチスの焚書に抗議。 内外事情
5月16日 石原広一郎の主唱で、在郷将校を中心に明倫会結成、総裁田中国重陸軍大将。 内外事情
5月18日 アメリカ、TVA(テネシー河流域開発公社)法公布。 内外事情
5月20日 《続福沢全集》刊行開始―全7巻。これはさきに時事新報社から刊行された《福沢全集》全10巻(1925.12.~1926.10.)のあとを受けて編纂されたもの。太平洋戦争後に岩波書店から刊行された《福沢諭吉全集》全21巻があらわれるまでは、この正続2集が福沢先生の唯一つの全集となっていた。(1934.7.5完結) 岩波書店
5月22日 中国、日中関税協定満期にさいし改正関税実施(いわゆる排日関税)。 内外事情
5月24日 京大滝川教授問題について、京都の書籍雑誌商組合・出版協会・古書組合有志200人は大会をひらき、文部省の措置を不当とする声明書を発表。 出版界
5月26日 滝川京大教授休職発令、宮本法学部長ら38人辞表提出。 内外事情
5月31日 塘沽停戦協定成立、長城以南に非武装地帯を設定。 内外事情
5月 共生閣主藤岡淳吉、右翼転向を声明。過去15年間に出版の左翼的出版物約200点を絶版にすると共に在庫品約1万冊を焼いて清算を決意、日比谷公園での焚書を警視庁と東京憲兵隊に申し出る。(左翼的出版社、続々と閉店または転向)。 出版界
5月 山川菊栄《女性五十講》(改造社刊)、日本労働調査所編《日本労働年鑑》(学芸社刊)発禁。 出版界
6月1日 《思想》6月号〈ケーベル先生記念特集〉発行。 岩波書店
6月1日 東京出版協会・中等教科書協会、中等学校用自習書の偽版防止につき全国書籍商組合に通牒。 出版界
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