(株)読売新聞社『読売新聞八十年史』(1955.12)

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沿革 美談に芽生え感謝に実を結んだ「大読売」 昭和十四年十一月、昭和十六年十一月 写真、関東大震災以後社勢日に傾いた本社は七代目社長正力松太郎によって力強い再建のスタートを切った。正力は本社の経営に当るに際し後藤新平伯から十万円の融通を受けたが、この金は相識ることいまだ日の浅かった正力のために伯が自己の土地を抵当にしてつくってくれたものだった。しかし伯は秘して語らず、正力は伯の没後はじめて事情を聞いて報恩感謝の念やみがたく、昭和十六年十一月、故伯の生地岩手県水沢に後藤伯記念公民館を建設寄贈してその厚恩にむくいた。今日の大読売の基礎はこの二人の美しい人情によって築かれたのである。〔写真〕右上は後藤伯。左上は昭和十四年十一月新社屋落成式に際し全社員から正力社長に贈った中村不折筆の肖像画。下は岩手県水沢市の後藤伯記念公民館の全景。 〔2-〕21*
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