(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

(グレーの背景色)は、「渋沢関係略年譜」を参考のために表示しています。この社史に掲載されている年表項目ではありません。

月日 事項 年表種別
昭和8年(1933) - 【竜門社】青淵先生の遺言により渋沢家から曖依村荘を受贈する。財団法人渋沢青淵翁記念会が東京・常盤橋公園に青淵先生の銅像を建てる。 渋沢関係略年譜
11月22日 警視庁、風教に害ありとして新劇場の〈源氏物語〉上演を禁止。 内外事情
11月22日 中国で19路軍を中心に反蒋抗日の福建人民革命政府樹立、翌年1月末壊滅。 内外事情
11月28日 野呂栄太郎検挙され、翌年2月19日獄死。 内外事情
11月 望月株式会社(布・麻販売業)と取引開始。 岩波書店
11月 警視庁検閲課、無納本発売の出版業者を摘発、さらに係官を総動員して街頭に進出、取締を強化。 出版界
11月 新光社《世界文化史大系》(全24巻)、東洋出版社《会計学全集》(全23巻)、東方書院《日本宗教講座》(全25巻)刊行開始。 出版界
11月 ソ連第2次5ヵ年計画開始。 内外事情
12月1日 《哲学雑誌》562号〈ディルタイ生誕百年記念〉発行。 岩波書店
12月5日 アメリカ、1920年1月以来実施の禁酒法を廃止。 内外事情
12月8日 松岡洋右、政友会を脱党、23日、政党解消連盟を結成。 内外事情
12月9日 陸海軍省、最近の軍部批判は軍民離間の行動で黙視できぬと声明。 内外事情
12月10日 《岩波全書》創刊―第1次大戦後わが国の科学水準は、学界だけについて見れば、ほぼ先進国のそれに到達するに至ったが、社会的な水準においては、まだまだ後進性を脱せず、したがって各部門にわたって科学的理論と研究とを国民に普及することが時代の急務であると考えられた。この叢書の刊行は、この急務に応じるために企てられた。ゲッシェン叢書を参考とし、簡便な小冊子に各専門の標準的知識を整理して収めるという形式をとり、定価も当初80銭という廉価であった。爾後、文庫は〈東西古今の古典の普及〉を目的とし、全書は〈現代学術の普及〉を目的とするという標準が確定された。なお、この叢書は創業20周年を記念して創刊された。 岩波書店
12月10日 岩波講座第2次《物理学及び化学》増訂版全30巻完結。(第1回、1931.6.5)。 岩波書店
12月10日 従来岩波書店のマークは、橋口五葉の描いた〈かめ〉〓[マーク]を使用していたが、このときからミレーの〈種まき〉による〓[マーク]ものを使用することになり、岩波全書に最初に実施された。単行本としては翌年2月5日発行の橋田邦彦《碧潭集》から使用された。岩波茂雄はこのことについて次のように記している。“私が元来百姓であって、労働は神聖なりという感じを特に豊富に持っており、従って晴耕雨読の田園生活がすきであるという関係もあり、詩聖ウォーズウォースの〈低く暮らし、高く思う〉を店の精神としたいためです。なお文化の種を蒔くというようなことに思い及んでくれる人があれば一層ありがたい。” 岩波書店
12月15日 《内村鑑三全集》全20巻完結。(第1回、1932.4.5)。 岩波書店
12月20日 中島久万吉商相、政民両党連携の斡旋を声明。 内外事情
12月23日 皇太子継宮明仁親王誕生。 内外事情
12月23日 共産党スパイ査問事件おこる(赤色リンチ事件)。 内外事情
12月24日 日本劇場開場。 内外事情
12月 警視庁検閲課、予約出版法違反の増加について出版業者に警告。 出版界
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