(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)

(グレーの背景色)は、「渋沢関係略年譜」を参考のために表示しています。この社史に掲載されている年表項目ではありません。

月日 事項 年表種別
昭和49年(1974) - 【竜門社】西園寺実が理事長に就任。 渋沢関係略年譜
2月20日 日本書籍出版協会、再販売価格維持契約励行委員会の定価表示についての統一見解(2月6日)と全国大学生活協同組合連合会からの申入れ(2月8日)を検討、趣旨はもっともであるとして全会員社に周知徹底をはかることにする。 出版界
2月20日 日本書店組合連合会、大書店出店対策連絡協議会を設ける。 出版界
2月22日 臼井喜之介(詩人・白川書院創業者・社長、詩集《京都叙情》など、1913.4.15―)歿。 出版界
2月25日 衆議院予算委員会、物価集中審議(商社・石油・洗剤・家電の大手企業社長・業界代表23人〈参考人〉で出席)。 内外事情
2月25日 教員の人材確保法公布。6月1日、学校教育法改正(教頭職法制化)。 内外事情
2月27日 日本書籍出版協会、美術著作物用の出版契約書ヒナ型を完成。 出版界
2月28日 アメリカとエジプト、7年ぶり国交回復。 内外事情
3月5日 イギリスで、ウィルソン労働党内閣誕生。 内外事情
3月10日 《文学》3月号特集〈絵巻と文学〉発行。 岩波書店
3月10日 フィリピン=ルバング島の小野田寛郎元少尉(前年生存確認。中野学校出)、〈残置諜者〉を命じた元上官の命令により下山。12日、帰国。 内外事情
3月12日 割賦販売会社29社、全国出版物割賦販売協会創立総会(東京・赤坂プリンスホテル)を開催。理事長に中森蒔人図書月販社長。 出版界
3月18日 OAPEC石油相会議、対米石油禁輸解除(シリアとリビアは拒否)。 内外事情
3月19日 日本書店組合連合会、大書店の出店対策として全国的な請願運動の展開を決め、また地方正味格差撤廃問題についても態勢を盛りあげることをめざす(3月29日、出店問題は国会でも問題に)。 出版界
3月23日 岩波書店鶴ケ島倉庫竣工―1964年、文京区後楽に営業所兼倉庫を建設した当時の見通しでは、約10年間は書店の管理・流通倉庫として十分のスペースをもつはずであったが、予想以上の業績の伸張によって、新しい倉庫が必要となった。埼玉県入間郡鶴ケ島に土地を購入、清水建設の手によって倉庫を建築し、ここを管理倉庫とし、従来の後楽の倉庫を流通倉庫として運用することとなった。所在地、埼玉県入間郡鶴ケ島町大字藤金字大下820-7・2階建4500m2。 岩波書店
3月25日 《ブリューゲル全版画》刊―編集:ベルギー王立図書館。監修:ヘルマン・リバース。日本語版監修:土方定一。ブリューゲル歿後400年を記念して、ベルギー王立図書館が編集した作品カタログに拠り、現存する彼の版画95点のすべてを原寸で複製した。収録に当っては同図書館およびリエージュ大学、ストックホルム、ニューヨーク・メトロポリタン各美術館等の協力を得て最良の版が選ばれた。95葉のうち9葉はコロタイプ、86葉はオフセット方式をとった。オフセットでは一切網をかけることなく、厳密に線のみで銅版画の描線の端々まで克明に再現することに努めた。これはブリューゲルが下絵を描き、10数人の彫師がそれぞれの銅版をつくって刷り上げるという元の姿を想定した上での複製作業であった。本書の刊行には、製版・印刷(凸版印刷)・製本・用紙関係者の多大の努力があった。なお、本書はのちに、ベルギー、イタリアの出版社との国際共同出版の実現をみた。 岩波書店
3月25日 日ソ、シベリア開発協力覚書調印。 内外事情
3月30日 名古屋駅付近の住民ら575人、新幹線の騒音・振動につき公害訴訟を提起。 内外事情
3月 鶴ケ島倉庫要員の採用試験、男子1人を採用。 岩波書店
4月1日 《科学》4月号特集〈深海底に記録された地球の歴史〉発行。 岩波書店
4月1日 小冊子《新選100冊の本―岩波文庫より》作製―新書判56頁、非売品。1961年7月、岩波文庫創刊35年を機に、若い人々の読書の指標たるべく、15人の先生方を選者として既刊書より100点を選ぶことを試み、好評を得たが、その後10数年をへたので、今回改めて100点を選びなおした。新たな選択の結果、前100冊の本の書目のうち54点がいれかわることとなった。選者:内田義彦・大江健三郎・加藤周一・辻邦生・都留重人・鶴見俊輔・寺田透・中野好夫・林達夫・藤沢令夫・益田勝実・松田道雄・丸山真男・湯川秀樹・吉川幸次郎。 岩波書店
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